サビペイントでエイジングの魅力に嵌る

今回の企画は『ガレージに似合う時計を探そう』というところから始まります。
家のガレージに欲しい時計の条件

  1. ガレージ内の色々な場所から見やすい位置に取り付ける(梁吊り下げ?)
  2. 回転機能付きである程度調整が効く
  3. レトロなデザイン
  4. 大きいサイズで見やすい
  5. 電波時計

梁や柱に取り付けられるデザインで有名なものにダルトンのダブルフェイスがあります。

何となくレトロな感じでデザインもいいのですが電波時計ではないようです。

はいはい。どうせあれでしょ?作るんでしょ?という声が聞こえてきた気がしますがさすがに時計は作りません。でも条件を満たす時計は設置できました。ご覧あれ。

サビ塗装でエイジングする

レトロな時計
形だけはお気に入りの時計をゲットしてきました。これは雑貨屋さんの片隅で見つけた4500円?から2000円に値札が貼り替えられたセール品です。ちなみに相変わらずビフォーの写真を撮り忘れたので上の写真はネットでわざわざ探してきたものです。

もちろん電波時計であるわけもありませんのでサクッと電波時計用ムーブメントに付け替えてあげましょう。
注意点として、もしこの時計のまんまをいじる人はムーブメントと一緒に針も購入するか既存の針に繊細な追加工をして付け替える必要があります。ちなみに私は後者ですが諸事情※1によりここはごっそり省いて次の工程にいきます。※1.写真の撮り忘れ

ここからはエイジングの工程です。
錆ペイント
ビフォーの写真も必要だなと思い出してようやく撮り始めた1枚目がこれ。(既にフレームだけにバラしちゃってるじゃん。)

錆ペイント
サビペイントに必要なものはアクリル絵の具と水だけです。

この様な商品もありますが、中身は多分アクリル系塗料で変わらないと思いますので調色できる分だけアクリル絵の具セットの方が良いのではないかなーと思います。

やり方も色々あるようですが私の場合は薄い色(錆び始めたところのイメージ)から塗り始めます。山吹色っぽい絵の具を作ったら良い感じにちぎったセルローススポンジでポンポンと叩いていきます。この時はあまり水で薄め過ぎない方が雰囲気が出ます。

錆塗装やり方
薄い色から始めて段々中心の濃い部分へと進めます。

雨漏りする廃墟となったカフェの壁に何年もあった姿をイメージします。唐突に何を言い出したのかと思ったあなた、イメージは大切ですよ。
上部に雨水が掛かって文字盤の周りのプレスを伝って下部から滴り落ちてたらどんな風になっているかを想像します。角の部分(プレスの強い応力が掛かった所)や端の部分は錆びやすいのできっと錆が進んでるはずだなーみたいな。

錆塗装
最後は極薄めた黄色を筆の先に表面張力で溜めながら下方に流してあげます。もちろん雨水のルートで。

梁取り付けブラケット
ここで欲しい条件である梁吊り下げ式で回転機構を持ったブラケットを出しておきます。

もちろんこんなものは売っていないので自作しました。

時計梁取り付け回転ブラケット
ボルトは溶接しましたが梁取り付け部分にあたるブラケットを厚くすれば皿ネジを入れておくだけでも大丈夫です。もちろん隙間保持用のナットも溶接でなくダブルナットでも構いません。
高さ調節しないならフラットバーが1点減ります。

一番のポイントは写真にある長いなべネジですね。これがないと・・・そういうことです。

梁吊り下げガレージ時計
ということで全ての条件を満たすガレージ時計が完成しました。

サビペイント時計
ガラス面に錆水が垂れた跡を再現したり曇り(傷)を付けたりのエイジングをしても良かったのですが肝心の時間が読みにくくなってはいけません。

『廃墟からいい感じにレトロな時計を見つけてきてガラスとムーブメントだけ新しくしたリメイク品』というストーリーにしておきましょう。

サビペイントガレージ時計
「きったね!」
口の悪い息子の言葉もこいつにとっては誉め言葉です。

サビペイントガレージ時計

サビペイントガレージ時計
ではまた。

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