手帳型ケースに対応する世界最小のスマホ車載ホルダーを作ろう（アルファード20）

今回の企画は2つの意味でちょっと小物感があって正直記事にしようかどうか迷ったのですが、出来たものは思いのほか使い勝手が良かったことと多分こんなものは世に存在しなかった気がしたのでシェアします。

手帳型ケースに対応する満足なスマホ車載ホルダーが見つからない

画面割れるのが嫌なので手帳型ケースを愛用しています。若者には不人気なようですが購入後一カ月で画面を割ったことがあるおじさんが今更流行りに乗れるわけなんてないのです。

今まで沢山のスマホホルダーが登場してきました。挟み込むもの、メカメカしい感じで挟み込むもの、マグネットで吸着するもの(Magsefe)などがありますが、手帳型ケースを裏側まで開いて取り付けようとした場合ケース自体の柔軟性のためかかっちりとしたホールド感が得られたことがありません。

ついには使わなくなってうちの妻なんてアルファードの※ココに置いて使う始末。（※ココがどこかは製作編を見てください。）

その様子を見た私の感想としては最初こそ「え～こんなとこに置いちゃうの？無理じゃね？」でしたが、意外や意外、普通に運転している分には載っかっているではありませんか。
ただし、もちろんというか、急ハンドルを切ったりすれば吹っ飛ぶこともあるようです。

妻に運転してもらいながらどこをどう押さえてあげれば安心していられるか実験をしてみた結果出来上がったのが今回の企画『手帳型ケースに対応する世界最小のスマホ車載ホルダー』です。

手帳型ケースに対応する世界最小のスマホ車載ホルダー製作編

さて、妻がスマホ置き場に使っていたのがココです。小物入れの蓋を開けてちょっと出ているココ。

そして、写真では既にバチ型クリップが付けてある部分、そこをほんの軽い力で押さえてあげるだけでスマホは吹っ飛んでいかないということが分かりました。最初はこのクリップを車側に両面テープで張り付けるだけで解決すると思っていたのですがそんな簡単に解決してたらわざわざ記事にしません。

横から見ると実は3Dに浮いた状態で置かれているんですね・・・・だから車体側にそのまま貼っただけでは上手くいかないことが分かります。

クリップベースをFusion 360で設計して3Dプリンターで出力しよう

ということでやることは決まりました。上の写真の状態でクリップと車側の隙間を埋めるベース部品（クリップベース）を作ってあげれば良いのです。

私の場合は複数枚の写真をfusion 360に読み込んでそれをガイドに書いていきます。この方法が一番正確で早いですね。

後ろ側にM2ナット埋め込み用の穴を設けました。

3Dプリンターにて出力しました。
上は最初に出力した試作品で下が完成品です。

クリップの埋め込みは一発で決まったのですが後端を延長しました。
クリップを開こうとするとベースごと手前側にコケる様な力がかかるので踏ん張ってくれる形状にアップデートしたと・・・この辺が試作をしてみないと分からないところです。（いや、技術者ならそれ位気づこう？）

裏側にM2ナットを仕込みます。

クリップさんもまさかここにM2のネジを入れられるとは思っていなかったことでしょう・・・まして反対側の穴が精密ドライバーのサービスホールに利用されるとはね。（M2x4mm+ワッシャ一応ネジロック剤を付けました。）

安定していることを確認。これが試作品だとコケる動きが両面テープを剥がす動きになると思うんだよね。

裏側を脱脂後に車弄る人ならみんな大好き3Mの両面テープを貼り付けてピッタリにカットしてあげれば『手帳型ケースに対応する世界最小のスマホ車載ホルダー』の完成です。

スマホケースにクリップを付けた状態で場所をよく検討の上貼り付けましょう。

これは・・・・・世界最小と謳っても良いのではないでしょうか？

いや、誰もスマホホルダーだと気づかない可能性すらあります。
（いいとこ駐車券クリップ？まぁその使い方もできるか・・）

クリップベースのおかげでスマホとクリップの角度がピッタリに。取り付け取り外しも秒で終わります。

これ・・・・最大の特長はスマホのサイズを選ばないってところですね。