ダホンの車載ベース(スタンド)を製作して輪行の不安とさよならしよう(3Dプリンター)

ダホン車載ベースってなんぞやって思います?ダホンなんて折り畳んで車に乗っけりゃ終わりでしょ?って人には今回の企画は意味の薄いものになってしまうかもしれません。

ファミリーカーがアルファードなんですが日光にダホンを輪行した際の話をします。いろは坂を下り切ったコンビニで車載スペースを見てびっくりしました。ダホンを折りたたんだ際固定している純正強力マグネットが外れフレーム同士が当たって傷になっているではありませんか。汎用のネットでそれなりに固定していたつもりなんですがこのマグネットが外れてしまえば元も子もありません。

ということで今回の企画は・・・

ダホンの車載ベース(スタンド)を製作して輪行の不安とさよならしよう

なんでこうなった?→マグネットが外れてしまったから?→タイヤ(フレーム)が動かなけりゃ外れないんじゃね?
ってことでタイヤ(フレーム)がずれないような工夫を考えます。

ダホン車載ベース
fusion 360で設計します。上に描いてあるのはダホンの20″x1.50″のタイヤでそれを受け止めて固定するベースを設計しました。

ダホン車載ベース
タイヤをツールとすることで3Dに荷重を受け止める形状が出来上がります。

ダホン車載ベース
通し穴があります。ここにマジックテープ(マジックバンド)を通しホイールを締結する仕様にしてみました。

ダホン車載ベース
3Dプリンターにて出力します。
車載するなら耐熱性の高いABSが良いです。その場合は収縮率を考慮して100.7%で出力しています。

ダホンの車載ベース(スタンド)を製作して輪行の不安とさよならしよう(3Dプリンター)
ある程度強度が欲しい部品はinfill(充填率)を上げるより外殻を厚くした方が有効みたいです。今回ははinfillは25%ですがwall line countを5にしました。

ダホンの車載ベース(スタンド)を製作して輪行の不安とさよならしよう(3Dプリンター)
マジックバンドを通す用の穴です。サポートは付かなかったようで穴の上面がちょっと垂れているようですが機能的には全く問題ないのでこれで良しです。(垂れ下がったフィラメントだけ取ります。)

ダホンの車載ベース
こんな感じのイメージです。必要なのはベースとなる2X4の木材、3Dプリントした本体(2個)、マジックバンド(結束バンド)本体固定用のビス(8本)・・・にしても、結束バンド6mもいらないのよ。(これしかなかったんだけど)

ダホンの車載ベース(スタンド)を製作して輪行の不安とさよならしよう(3Dプリンター)
折り畳んだ状態で現物合わせで最適な位置に肝の部品を置き、けがいてからトラスタッピングネジで固定してあげてください。

ダホン車載スタンド
結束バンドでタイヤを固定すれば安心して車載出来ます。
※あくまでイメージのためにここでやっていますが、本来は出来上がった車載ベースを先に車に乗せておき、ダホンはタイヤベースの形状に合わせて載せます。

ということで、いざ車に移動してみると・・・・

ダホン車載スタンド
なんということでしょう・・・
以前フルサイズのロードを乗せるために作った車載スタンドの隣に丁度良いスペースがあるではないですか。(バレてるでしょうが私の方の目論見は最初からこれでした。上記はダホンだけ積むならってことで参考にしてください。)

スムースで危なげない手順としては

ダホンの車載ベース(スタンド)を製作して輪行の不安とさよならしよう(3Dプリンター)
車載ベースを乗せたらまずはフルサイズのロードを乗せます。※位置決めのため

実は最近気づいたのですが、2列目の席をロック可能な一番前の位置にするとSTIブラケットが座席の後ろ、タイヤがバックドアに軽く当たることでかなり上等な固定ができるんですよね。なんと2列目に3人乗れますし。

次にDAHON・・・・
ダホンの車載ベース(スタンド)を製作して輪行の不安とさよならしよう(3Dプリンター)
タイヤをベースの形状に合わせて載せたら、ついさっき6mもいらないとディスったばかりの結束バンドでサドルと3列目シートを固定します。(むしろこの場所の固定は何より最初にやって最後に解いた方が良い。)

ダホンの車載ベース(スタンド)を製作して輪行の不安とさよならしよう(3Dプリンター)
マジックバンドでタイヤをしっかり固定すれば終わりです。(2列目シートは起こしてロックします。)
※タイヤの間にあるパーツはフルサイズのロードを2台車載する時に使うベースです。お互いに邪魔にならない位置にあるのでそのままです。

ダホンの車載ベース(スタンド)を製作して輪行の不安とさよならしよう(3Dプリンター)
まだまだ後ろにはかなり広いスペースがあります。

このまま霞ケ浦まで片道80㎞の車載輪行を行ってきましたが異音もなく最高に快適でした。

おまけのコーナー

私Craftsmanが今回の企画で製作した『輪行の不安とさよならできるダホンの車載ベース(スタンド)』のstlデータを公開しちゃいます。
この記事を読んで必要なボルト類や組み立て方が分かる方が対象です。(ノーサポートです。)

公開するのは”The 肝の部品ことタイヤベース”です。2個印刷したら2×4に取り付けたりなんだりはほぼ現物合わせなので記事を参考に組み立てて使ってください。

stlデータダウンロードリンク

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