何回かに分けてアップデートしてきたロードバイク車載スタンドですが、おそらくは今回で完結となります。
以下の記事で作った車載スタンド・・・これをベースにアップデートしてきました。
以下の記事ではロードバイクと一緒にダホンを車載出来るようにアップデート。
そして、今回のアップデートでは、そう・・・・・今まで何となくお茶を濁してきたホイールを車載出来るようにします。
車載と言っても大きい車なんだから適当に放り込んで置けばよいじゃないということではありません。(そうしてたけど)
省スペースに立てて保持することを可能にするどこかで見たことあるあれを作ります。
craftsmanの作るホイール車載スタンドの仕様
- ロードバイクとダホンを車載可能とする。(ホイールは空いているスペースに立てる)
- うちでは今の所必要ないけどロードバイク2台でも車載可能なもの。
- 最低限の工程でホイールのスタンドへの取り付けができること。
- 構成部品が少ないこと。(ばらした時に沢山の部品に分かれるのが嫌)
- 軽くてそれなりに丈夫で安く作れること。
- ホイールハブへの攻撃性が少ないこと。
Fusion 360で設計~製作編
Fusion 360で設計しました。バー状のものはアルミチャンネル2.0×20×12で・・・
今回3Dプリンターで出力するメインの構成としてはこれだけ・・・・仕様の多くの項目を満たすために自作することになったスルーアクスル部分と後に登場するチャンネルサポートです。
3Dプリンターで出力します。高さ制限で2本に分かれたカラーと中心の径の異なるワッシャーが2個ありますが手前側のワッシャーは最終的には必要なくなりました。
スルーアクスルの構成部品を順番に並べてみました。M6ボルトはちょっと長めを買って後で切りましたが125mmで良いです。そして手回しを可能にする三星 フィットノブ。先述の通り穴の小さい方の樹脂ワッシャーは不要になっています。
この順番で組み立てます。穴の大きい樹脂ワッシャーは次に来るカラーの段付き部分に通します。
最後に入るカラーは後端(写真でいうと左端)にセルフタップ用の六角穴が作ってあります。最後までネジネジしてもらうと・・・・
一体化したスルーアクスルの完成です。フィットノブの隣のワッシャーは敢えて緩く作ってあります。セムスねじみたいな感じ。
後から入れたカラーで押さえられるので不要かとも思ったのですがホイールハブに挿入する際に段が付いているとストレスを感じそうなので注意深く位置決めした後、合わせ目にアクリル接着剤を流しました。
続いてホイールスタンド本体側の製作ですが、仕様の4を満たすためにM6のブラインドナットを使うことにします。
ホイールハブ内への攻撃性と重量を考えなければスルーアクスルはM12ボルトでも良かったし、部品が手元側に外れて来ても構わないのであれば本体側のブラインドナットはただのナットやフィットノブでも良かったということになりますが・・・・それはやだよね。
ここでCAD画面に登場したチャンネルサポーターが登場します。チャンネル2.0×20×12に素手で圧入できる位のサイズ感で作りました。(写真は圧入の途中ね)
これは名前の通りチャンネルの補強も兼ねてますが、樹脂ワッシャーの代わりでもあります。(それでもう一つのワッシャーは不要になりました。)
また、チャンネルのホイール側にはブラインドナットが2つ取り付けてありますがこの部品のおかげで反対側からもホイールを取り付けることが出来るようになります。
車載スタンドにホイールスタンドが付き無事アップデートは終了です。
以前からの記事を読んでいただければ木材とスタンドを繋ぐ部品(ブラケット)については分かると思うのですが今回木材の方にもブラケット用の追加工をしてあります。
蝶ナット1個で取り付けます。※スルーアクスルはこちら側とホイール側用に同じものを2個作ります。(ホイールを2個積む人は計3個)
収納時は蝶ナットを緩めてこの形にすれば邪魔になりません。※フィットノブだとボルトの長さが足りずこれが出来ないので蝶ナットにしました。
ブラケットの所から外してこうして組んでから載せるか、ホイールだけ持ち込んで車載するかは自由です。
ロードだけ車載する時
車体との位置関係もいいね。
ダホンも車載出来るということで仕様の全てを満たすホイール車載スタンドが出来ました。
実際に車載して走ってみた
多少の揺れはありますがいなしてる感じ。今日まで合計100㎞程度走行したところでは特に問題なさそうです。
ただ、もっと安く作りたいという人はアルミチャンネルを木材に変えてブラインドナットを鬼目ナットに変えるなどすれば返って強度が上がるかもしれないという考察はここに置いておきましょう。ご参考まで。
おまけのコーナー
私Craftsmanが今回の企画で製作した『ホイール車載スタンド』のstlデータを公開しちゃいます。
リンク先にはstlデータの他にアルミチャンネルの加工寸法や木材(2X4)の部分加工寸法等、スタンドを完成させるために必要な情報全てが掲載してあります。
※ダホンやロードバイク車体の方はそちらの記事を参照してください・・・・ロードバイクの方は今回のリンクで出来ちゃうかもしれないけど。
この記事を読んで必要なボルト類や組み立て方が分かる方が対象です。(ノーサポートです。)