安くて丈夫でワイヤレスということで普及率も実は相当高いと思われるロジクールのワイヤレスキーボードK270/K275を愛用しています。
フルサイズのキーボード、マウスが遠い問題
メーカーの上の画像でも分かる通り、フルサイズのキーボードを使っているとマウスの配置はテンキーのさらに右側ということでかなり遠くに行ってしまいます。
このタイプではネットサーフィン中でしたら例えばキーボードを少し左にオフセットして置いてマウスを右手の前で使うとか、逆に文章作成している時は体の真ん中にキーボードを置いてマウスをさらに遠くに配置して使っている人が多いのではないかと思います。
それを嫌ってか最近流行っているのはコンパクト(ミニマリスト)キーボードというものでテンキーレスでコンパクトなタイプのもの。
と色々ありますが私の場合低いキーが苦手なこととコストパフォーマンス、マウスがロジクールの無線なので同じくロジクールのワイヤレス(Unifying)がいいという理由から今のK275をなんとかする方法を考えてみました。
K275のダミーキートップを作ってテンキーの所にトラックボールマウスのスペースを作る
私の使っているロジクールのトラックボールマウスM575はK275の組み合わせで普通に使うとこうなります。これを・・・・
ここで使えるようにしたいと思います。ちなみにですがすでに汎用で・・・・
このような商品も売っているのですが私の場合、多分高さが駄目だと思います。テンキー分の高ささえも邪魔に感じているわけですからね。
とりあえずテンキーを外して検討、設計・・・
fusion360でモデリング・・・
3Dプリンターで印刷します。
方式を変えること1回、ガタが無く干渉もしない間隙寸法を詰めること1回の計3つ目の試作で満足するものが完成しました。
良きです。PLAでなくABSなので商品レベルの使用に耐えるものになっているはず。
高さも平らですが、この隙間が素晴らしい。どんな感じかというと嵌めた時上下左右に指で動かしてみてガタが無いのに、キーボードを裏返すとスッと落ちてくる嵌め合いに仕上がりました。
マウスを置いて使うのにガタがあったら気になるし、きつく作って二度と取れないでは残念でしょ?
M575に角度を付けて使うと楽だということでそういうスペーサーを作って販売している人もいるんですが、例えばこんな感じで置くだけでも安定して使うことができます。
私はとりあえずここに置いて使います。キーボードの隣に置いていた時はキーボードの高さの分ボールを操作する親指が当たって邪魔な時がありましたがこれならストレスなく使えるな・・・・ん?とここで気づいてしまいました。あと隣の2つのキーがなければもっと快適なんじゃね?ってことに。
ほぼ使ったことがないキーです。ここもフラットにしてしまいましょう。
これは元のキートップを参考にしながらほぼ同じサイズに仕上げてあります。4隅の極小さい部分だけが本体に触れる様な寸法なので外そうという気になればちゃんと外れるサイズ感です。もちろんガタはありません。
また防御力アップのために根本にフィレットを設定してあります。
こんな感じに仕上がりました。
勢い余ってpause/breakキー(これこそ使ったことがない)までフラット化してしまいました。
『ダミーフラットキートップ』っていうのが正式名称でしょうか。右側にバラバラと置いてあるのは試作品の屍です。
もうそれ(M575)はそこに置けって感じですよね。
私はこんな感じで必要に迫られて作りましたが、例えば誤操作しがちだけど使ったことないキーをこれに差し替えてしまってもいいかもしれませんね。
ちなみに今回製作したものでメインの文字キーとFキーにも対応できます。
外した純正のキートップ・・・・結構かさばるけどジップロック保管しましょう。
いつもだったらDMM 3Dメーカーで私の設計したものを購入(製作依頼)できる様にするんですが、多分最低単価の様なものがあるのか商品の小ささに対して価格が高すぎるんですよねー。
大体2000円で買えるキーボードのパーツが1点当たり1000円したら誰も欲しくないでしょ。
ということでnoteにstlデータのリンクを公開していますのでご自分で出力して使ってみてください。記事の中には今回製作した3種類全てのデータを含んでいますのでご自分の環境に合わせて作り放題です。
K275のダミーキートップを作ってテンキーの所にトラックボールマウスを乗せよう(stlデータ)