ちょっとした小ネタと言えばそうなんですが、作ってみたら捗った工作物です。
動機
もうずっと前(多分2009年とか)からRolandのUSBオーディオインターフェイス『UA-25』を使っています。今だったらSteinberg スタインバーグ 2×2 USB2.0 24bit/192kHz オーディオインターフェース UR22mkIIとかが良いんですが、UA-25で全然問題がないのでそのまま使っています。
ちなみにウィンドウズ10、64bitで快調に動作してます。メーカーとしてはwindows 8.1まででサポートは終了とし、いい加減買い替えを勧めたいのでしょうが自分でINFを書き変えてまでして勝手に対応させています。参考
[パソコン]–(USB)–[UA-25]–(RCA)–[ミニコンポ]
と接続していて、UA-25にはヘッドフォンが刺さっています。
このヘッドフォン、結構でかい音が出るので装着しなくてもちょっとした卓上スピーカーとして機能しているんですが、コンポからパソコンの音源を出したい時にはヘッドフォンから出ている音が邪魔になってしまいます。
だからヘッドフォンを抜くわけなんですが・・・・・これが面倒臭い。
逆にコンポではラジオを垂れ流していて、パソコンではちょっとした音を出そうと思ったら今度はヘッドフォンを刺さなくてはいけません。面倒臭いねー。
この抜き差しの動作は意外と抵抗が強いのでストレスになってきます。機械的にも抜いたり刺したり繰り返すことは良いことではないはずです。
ヘッドフォンのアウトプットボリュームとRCAのボリュームが兼用なのが問題なのかもしれませんが、そんな考察を吹き飛ばす簡単な解決方法を思いつきました。
ヘッドフォンミュートスイッチアダプターの制作
抜き差しの手間をミニスイッチ一つに変えよう・・・両手から片手、いや指一本でできるようになります。
ということで仕様
- ヘッドフォンとUA-25は無加工。つまり外せば戻せるアダプター式。
- なるべく小さく。3p on-onスイッチ一個入れるのに大きいのはダサい。フリスクケースでもまだ大きい。
- 小さくするために配線はミニステレオ用のものとする。UA-25に刺す方は変換コネクターを使う。
さて、名前ですが、英語で言えばIn-line headphone mute switch・・・・日本語だとヘッドフォンミュートスイッチアダプターか?
検索してみると海外では同様の商品がありますが、なぜか日本ではそのものずばりというものはないようです。海外で売られているものは29ドル~・・・自分で作れば多分500円以内・・・よしやる気出た。
製作
必要なものは
- ミニステレオ延長ケーブル。(100均で入手)
- 3p on-on スイッチ。
- ケース。近所の部品屋にタカチのSW-40が売っていたのでこれにしたが、もう1サイズ小さいのが手に入ればそれにしたかった。
レイアウトは以下の通りです。
要するに3pスイッチでUA-25側のL、Rをヘッドフォン側に繋げるかグランドに落としちゃうか(ミュート)を選択できるようにしています。
100均で買ってきたステレオミニ延長ケーブルは一応音が出ることを確認した直後に切断します。
配線の取り出しにはワイヤーストリッパーの使用をおすすめします。中の線は本当に細いのでカッターだとちょっとしんどいかもしれません。
エナメル線(リッツ線)はそのままだと通電しないので被覆を剥く必要があるのですが、これは予備ハンダをする時に同時に溶けるのでオッケー・・・というか溶けて線が出てこないとハンダが乗りませんので光っていれば成功していると思います。
後はいつものように配線するだけです。グランドだけはテスターで見つけておいてください。
もっと小さくても良さそうですけど、配線の長さを中で調整することを考えるとこのサイズも悪くはなさそうです。ちなみに配線の穴径は2.0mmで出し入れはできるけど隙間ができず、固定力もあるという絶妙な寸法でした。
完成!手持ちの変換コネクターをセットしてそのままUA-25へ。
素晴らしい。費用対効果が高すぎる。あと労力対効果もすごいんじゃないかこれ。
私と同じ環境の人が他に存在するのか、はたまた同じ悩みを持つようなズボラ体質の人がいるのかどうかは分かりませんが、後付けのヘッドフォンミュート、それからマイクミュートとしても立派に動作しますよ。