ハンコを自作してみる。
ギターともエフェクターとも全く関係ないと思われる今回の記事ですが例えば不滅インク(TATタート)を使って押せばケースのデザインアートの他、エフェクターのつまみの目盛りとか名前とか・・・自分工房を気取ったロゴとかにも良い感じに使えるんじゃないかな?というところから始まります。
ゴム版ハンコ
ハンコの素材がこれ。ゴム版画用のゴム板です。ジョイフル2で一枚(はがきサイズ)64円で入手しました。
反対側は色が違います。青い方が層が薄いので入刀と剥離作業が楽です。
- 毛抜き・・・・ゴムの層を剥がす時に使います。
- ピンセット・・・・同じく層を剥がす時に使いますが毛抜きの方がしっかり保持できるので楽かも。
- コンパス(の針)・・・・ニードルです。専用のもっと使いやすい道具もありそうですが取り合えずこれで代用。
- デザインナイフ・・・・100均のデザインナイフ。
- 替え刃・・・・ナイフの替え刃。100均のものだからか割とすぐに刃先がなくなります。用意しておいた方が良いかも。オルファのやつとか試してみたいですね。
カーボン紙・・・・プリンター等で出力したアートワークをゴム版に転写する際に使います。
ここで一つ忠告を。アートナイフは100均のものでも大丈夫でしたがカーボン紙は全然ダメ。どんなに力を入れてもゴム面に残りません。
写真のものではしっかりと転写できました。
このまま製作編へ移ります。
まずハンコの元絵としてネットなどで拾ってきた画像を元にアートワークを作りますがPCで作るなら非対称な画像や文字は反転しておきましょう。
ゴム板と元絵の間にカーボン紙を挟みボールペンでしっかりなぞっていきます。
転写が終わってこんな感じ。カーボンは鉛筆で書いたようなものなのでこのままでは作業しているうちに薄れてすぐに見難くなってしまいます。
面倒でもマジックで上からなぞっておきます。この時『黒いところを残す』ということを意識しながら次の工程を楽にするため、ある程度デフォルメしてしまうのも良いと思います。
黒い部分を残し青い部分を剥がすことでゴム版ハンコは完成します。
- 残す部分の断面が土手状に(底面に向かって広く)なるように意識して刃を入れる。この時深さは層に届くくらい。緑面なら1㎜以上青面なら0.5㎜以上かな?
- ニードルを使って剥がす部分の端っこを引き出す。
- 毛抜きやピンセットで剥がし取る。剥がす部分が大きい時は剥がしやすいサイズにカットを入れて分けて剥がす。
基本的にこれの繰り返しです。
本当は持ち手の下に圧力を均一にするための裏板がいるんだけど、手で補助押しすればいいかー・・・・でも朱肉で手汚したくないなー。ということでスタンプにコルクの持ち手だけ付けました。
ちなみにこれは両面テープでもG17でもしっかりつかなくてホットボンドでくっ付きました。
(あると便利なグルーガンは100均でも入手できます。)
ちなみにこの中で一番簡単なのはダースベイダーでした。
黒い所が多くて剥がす部分が少ないからなんですがPC上でデザインしている感覚からはちょっとずれていました。何となくこの辺に上達のコツ(楽するコツ?)があるのでしょう。
まとめ
簡単なようで実は奥が深いゴム版ハンコ・・・・印刷できないものに印字することはもちろん、出来たものには印刷では出せない味がある。