シンプルで格好良いテレビ台が欲しい・・・・。
出来れば無垢材がいいけどちょっとデザインが良いなと思うものは結構値が張ります。
ということで今回は材料費一万円以下で自作してみることにしました。
仕様
- 無垢材が良い・・・檜集成材(24x910x1820)をジョイフルホンダで仕入れた。
- AV機器のリモコンが扉の開け閉めなく使えること。且つ目隠し付きの収納部分があること。
- シンプルで飽きの来ないデザイン。
- 床からの高さがあり、掃除がしやすいこと。結果、床の奥行きが見えることで部屋が広く感じられる。
必要な道具
本気で木工をしたいならあった方が何かと捗る電動工具類です。
電動マルノコです。125㎜あれば2X4も切れます。充電タイプはすぐ電池切れを起こすのでDIYで使う人には向いていません。
卓上スライド丸鋸です。
これで出来る作業は実は大体上の電動丸ノコで出来るのですが、安全で正確な角度切りがしたい時、同じ寸法の部品点数が多い時などには力を発揮します。でも30㎝程度の長さしか切れないのでそれ以上切りたい時は結局電動丸ノコになります。
因みに上のリンクのものは私の持っているものと同じものです。
丸ノコのガイドです。1mまでの長さはこれを当てて切ります。
これも丸ノコのガイドですが、こちらは1mを超える長さを切りたい時や同じ幅(長さ)で沢山切りたい時に使います。
トリマーです。仕口の加工をしたり、角のR仕上げをしたりと私には必需品。上のリンクはやはり私の使っているものです。
電動サンダー。これはなくても良いけど、一度使うと手放せなくなります。ちょっと角を丸めるとかもできてしまいますが、もしトリマーか電動サンダーどちらかしか買えないならトリマーを買いましょう。
クランプ類は沢山あった方が良いです。私はプロではないので最低限ということで1200タイプは4本だけ持っていますが、中小サイズは気づいたら20個位になっていました。
白ボンドは水分に極端に弱く椅子などに使うと後で軋み音がしてきたりしますがこれを使ってそういうトラブルにあったことは今のところありません。
プロがギターの補修に使う時もタイトボンドを使う人が多いそうです。
インパクトドライバーがない?
はい。今回の工作では使っていませんからね。
トリマーで仕口の加工をしてタイトボンドを塗りクランプ固定することで全ての材を結合しています。
製作編
寝室の42インチテレビを想定して設計してますが、台から横幅が出ないサイズでいくと49インチまでということになります。
こんな感じで買ってきた檜集成材にレイアウトできました。
無垢材ですので材の方向があります。小口が目立たないことと、木目が強くなる方向に注意して配置しましょう。
仕口は簡単に”大入れ”ですが、脚の幕板部分は”ほぞ継”(四方胴付き)にしました。
自作テレビ台完成!
仕上げはワトコオイル(ミディアムウォルナット)です。
こういう塗料系は大きい缶の方が圧倒的にお得な値段設定になっています。つまり小さい缶を買って足りなくて買い足すと大分損した気分になるということです。
左の目隠し扉にはスライド丁番を使いました。
下開きだと出っ張りが邪魔になるので掘り下げたり工夫していますが・・・・実はスライド丁番は下開きには推奨できない使い方です。
部屋で私が使うことを前提に使っていますが知らない人が下に過大な負荷を掛けると壊れる可能性があります。
ということで本当はオーディオ金物とドロップ丁番(例えば)が良いです。収納の横幅が小さかったので少しでも広くするために今回はこんな仕様になっています。
出来が良かったのでリビング用のテレビボードも追加で製作
自分の部屋のテレビ台の評判が余りに良かったため奥さんよりリビングルームにも製作依頼が来てしまいました。
リビングルームのテレビは58インチです。脚の部分がよりシンプル化した以外基本のデザインは変えずに横に引き伸ばしました。
上で書いたオーディオ金物と丁番ってのはこういうのです。これなら開閉角度を制限できるので扉の上にものが載る様な使い方をしてしまっても安心です。
ちなみに私の使ったものは『ダウンステー DST-1』というもので左右兼用、ダンパー機能、閉じ込み機能付きでマグネットいらずというものです。
ジョイフル本田にドロップ丁番が置いてなかったのでアングル丁番で代用しました。扉をピッタリ締めるためにはほんのちょっとの工夫(加工)が必要です。ただ、ドロップ丁番に比べると大分安く出来ました。
檜の白い肌も綺麗ですのでオイルを入れずにこのままでも良かったと思いますが、私はこの後ワトコのミディアムウォルナットで仕上げました。
木工は道具がそろえば意外と簡単なんですよ。ただし、怪我するのも一瞬ですので安全な取り扱い方はよく勉強して自己責任でチャレンジしてください。