SONY RX100M2を買いました。
そして、ここで書くのはカメラの性能や撮った写真がどうのという話ではなく、ポーチ(ケース)をどうしようかという話です。
純正のポーチ・・・本革で高級感もあり良くできているのですが私の買ったRX100にはグリップと
フィルターアダプター
が付いちゃってるんです。
これが付いていたら純正ポーチのレンズの膨らみ、厚みでは納まらなくなってしまいます。グリップはギリ付いたままでも入るようですが隙間が空いてしまうし、だからと言ってフィルターアダプターを外してしまっては本末転倒な気がします。だって傷から守るケース(ポーチ)に入れるためにレンズプロテクターを外すってなんだよってなりますよね。
ということは?・・・・作れってことね。
私のRX100M2用ポーチの仕様
- グリップの厚みに対応。
- レンズフィルターを付けたまま入れられる。
- 落下事故を防げる機能をもたせる。
- 斜め掛けする。
- まぁまぁ速写。
ウェットフォーミングでレンズ部分の膨らみを作る
レンズ部分の膨らみをウェットフォーミングで作ります。
こんな感じで雄型と雌型を作りました。
ヌメ革はしっかり濡らしますが、タオルで出来るだけ水分を取っておきます。
独学ながら多分3つくらいやり方があって、
- 雌型なしで雄型にヘラなどで形を付けながら根元にタッカーや釘で固定する方法
- やはり雄型のみで真空パックする方法(新しいアイデアなんだと思います。)
- 雄型と雌型で挟んでクランプで固定する方法
を知っていますが、今回は3の方法になります。
細かい情報が意外と少なくプロがやる正しいやり方とは違うかもしれませんが、ヌメ革を雄型に少し張り気味にして根元の少し離れたところにぐるりとタッカー固定してから雌型をクランプで締め付けてあげるとイメージ通りに型付けられました。
一回で思うように行かなくても失敗とせず、再度濡らして今度はタッカー固定なしでクランプしてあげるとリカバリー出来ると思います。
完成!RX100用自作レザークラフトポーチ
ネックストラップとして使うなら90㎝位、斜め掛けなら110㎝位が一般的な規格みたいです。
当初細かい調整が出来る様に考えていたのですが、どうしてもストラップにレトロ感と軽快感が欲しくて10㎜幅のサドルレザーで作ったために余計な穴を空け弱くなるのを避け、斜め掛け一発仕様としました。
ポーチ本体は軽く開け閉めできるバネホックにして速写を実現しましたが、カメラとポーチを繋ぐミニストラップは少し力を入れないと外れないジャンパーホックにしてあります。
ちょっと緩めにしてあるのでメインのベルト上をスルっと滑ってストレスなくカメラを構えることが出来ます。
これはもちろん仕様に上げたカメラの落下防止機能ですね。
ミニストラップは今回新たに覚えた”つゆ結び”と余っていたビーズを組み合わせて作りました。
本体ケース側面はグリップの形に合わせたのですが革は曲げ張りすれば別ですが自然なRになりたい感じなので普通にRでも良かったと思います。
何にしてもピッタリ納まりました。
こんな感じで上蓋の幅をほんの少し大きくしてあげると良いと思いますよ。う~ん・・・何というかランドセル感。
仕上げはまず全体にニートフットオイルを入れて、十分時間が経ってからストラップ含む黒い部分にのみレザーコートを掛けました。これをしないと服に絶対色移りします。
ところでいつも刷毛でさっと塗って終わりにしていたレザーコートですが、刷毛で塗ってすぐにウェスでごく軽く延ばすように拭いてあげたところとっても自然な風合いに出来たと思います。レザーコートマットの導入も考えていたのですがこれならいつもので大丈夫そうですね。
メインの部分は端革にしてはちょっと高かったけど一期一会でサドルレザーっぽいやつに巡り合いました。
ウェットフォーミングとか駒合わせ縫いとか考えたら自分の手間は30,000円位は見ないと作ってあげる気にはならないけど、まあ、こういうものは楽しんでDIYするのがいいと思います。
大体作ると満足してしまう性格は分かっていますがこれに関しては活躍してくれることを期待しています。