ペダルボードを自作する
自作エフェクターが増えてきたところで今回はペダルボードを自作します。
市販のペダルボードでは配線類がスッキリとする点でペダルトレインなんかが好みです。
ただし、ワガママな私に合うボードはそうそう見つかりません。自作した方が早い!
私の欲しいペダルボードの条件
- 部屋弾きのホットロッドデラックスの上面に置けること。(収納場所として。もちろんアンプのコントロール、エフェクター共そのまま使うこともできる。)
- 取っ手があってそのままそっくり足元に下ろすこともできること。
- エフェクターを汚さない固定方法であること。
- エフェクターの交換が容易であること。
- 部屋のインテリアとしてもおしゃれであること。
ということで完成したのがこれです。
材料はパイン集成材(700円)、ボルトとナット数本、鬼目ナット4個、ゴム足4個。
切り出しには丸ノコが、取っ手のくり抜きにはジグソーが、穴あけにはボール盤が、面取りにはトリマーがあるとこんな風に仕上がりますが工夫次第でなんとでもなると思います。
仕上げは水性ウレタンニスの艶有り(和信ペイント 水性ウレタンニス オールナット 130ml)にしました。
最終の塗りの前に400番程度の紙やすりを掛けてあげると下品なほどの艶っ艶仕上げになります。あと、刷毛で塗るよりコテ刷毛がおすすめ。刷毛筋が出来ないので素人でも簡単です。
裏面はこの様に鬼目ナットを打ち込んだ部分にゴム足を付けました。これはもちろんすべり止めとボードに適正な角度を付けるためです。(自在に調整が可能)
普段はこんな風にホットロッドデラックスの上に納まります。
※ゴム足の高さはアンプの取っ手をクリアする高さに設定しておきます。
このまま使っても良いですし・・・・
そっくりそのまま足元に下ろして使っても良いです。あー・・・素晴らしい”俺好みのズボラ仕様”。
後は持ち出す時用のソフトケースなりハードケースなりがあれば完璧です。
エフェクターの固定方法のアイデア
普通こういう穴あきボードを使う場合、固定にはタイラップを使うことが多いです。しかし、タイラップは外す時にいちいち切らなくてはいけませんし、エフェクターやボードに地味に傷が残ります。
これは既に固定後のものです。上から見たら何で固定されているか分からないでしょうが、マジックテープベタ貼りでもないですよ。糊がべたつくの嫌だし。
正解・・・マジックバンド(サンワサプライ マジックバンド CA-MF7BK)を使ってみました。
これ、ネットで見た限りではあまりやってる人がいない様です。ここに書いたら流行るかも知れないな~などとビール飲みながら書いていますが・・・
マジックバンドにキリで穴を開けてエフェクターの裏蓋のネジで固定しているだけです。マジックバンドは普通のマジックテープと違い適度な硬さがあるのでネジで千切れることもなく結構いい感じ。ポリチューンやアクアパスも同様にネジで固定してます。※ポリチューンは改造防止の特殊ねじ(トルクスネジ)が使われていますが・・・・
こんなのがあると色々便利です。
裏面より。ビクともしない強力な固定力、単体で交換も容易だし、エフェクターに傷も付かないし、糊も残らないし、ボードに傷も付かない・・・・神経質な方向けです。
ちなみに(インテリア性能は求めず機能だけになりますが)マジックバンドを使う場合、板の代わりにネットでもいいですね。立派に上下左右に固定できるでしょう。ただ私なら床を傷つけないためにもう一つ何か考えると思います。
(おまけ)エフェクターの固定方法のアイデア2
最終的にはマジックバンドとなっていますが、これも意外と良かった方法ですのでご紹介します。
(因みにこの写真時のボードは半ツヤで仕上げた状態です。個人的な好みでやっぱり艶有りとしてしまいましたが人によってはこちらの方が良いという人もいるかもしれませんね。)
バンジーゴム・・・・では太すぎたのでヘアゴムの長いやつを買ってきて片方を固定(裏面で縛る)した上でエフェクターの上を一筆で縫っていった状態が上。
もう一方はコードストッパー(パーカーの紐の調整に使うアレ)を付けて締め加減を調整します。
これでも結構な固定力があります。
さらにおまけ。
これは700円で買ったパイン材の余りを利用して作った自作真空管ハイブリッドアンプと、セットで使っているベルトンリバーブを固定して持ち運びしやすくするためのミニボードです。よく見ると最初の写真の左上に写り込んでいます。
これのお陰でリビングや外に持ちだしてのチョイ弾きが楽になりました。
取っ手の部分を何処かに引っ掛けて内蔵スピーカーを使うとそこがいい感じの空間になります。
コメント
マジックバンドの固定方法は目から鱗です。
どうしてこんなにシンプルな方法を思いつかなかったのか。
アイディアを公開してくれてありがとうございます。
ボードは大きい物も小さい物もどれも素敵なしあがりですね。
コメントありがとうございます。
また、お褒めの言葉ありがとうございます。
思うに、マジックバンドが出てこなかった理由は”穴あきボード”が日本であまり流行っていないせいかもしれないですね。
一方穴あきボードの多いアメリカには大雑把な人が多いのでエフェクターに傷なんかついても気にしないからタイラップでガシガシ固定しちゃうし。(笑)