今回の企画は最後におまけがあります。
サドルレール取付タイプのテールライトの問題点
よくあるサドルレール取付タイプの汎用テールランプを以前より取り付けていました。

サドルの下のレールに一見上手く納まっているように見えますが、もうちょっと外に出してあげた方が視認性が良くなると思いませんか?

それともう一点、最近流行っているサドルガン出しの前乗りスタイルにしようと思うと物理的に取り付けが出来ないという問題点があります。
ということで今回の企画は・・・・専用設計のステーを3Dプリントしてテールランプをサドルの下に格好良く取り付けよう!になります。
サドル直下マウント、テールライトステーの仕様
- 私の愛車メリダスクルトゥーラ純正サドルの規格であるMERIDA V-MOUNT(メリダVマウント)システムに対応させます。ちなみに私のロードバイクのサドルの正式名称は「MERIDA COMP SL V-mount」ですがV-mountとついていれば他でも大丈夫なんじゃないかと思います。(未確認)
- サドル直下マウントなのでレールは好きなだけ出せます。
- 視認性が良く且つ乗り降りに邪魔じゃない位置・・・・サドル後端ギリギリの位置に取り付けます。
- 充電の際ランプ部分を回して取り外す必要があるため、これがスムーズに出来ること。
- サドル直下にライトが付くためうっかりライトに手を当てて持ち上げるような瞬間があるかも知れません・・・・少しの負荷なら壊れないような工夫をします。
サドル直下マウント、テールライトステー製作編

まず最初にテールライト台座とレール取付部を分離します。
テールライトの台座はM2のボルト2本で取り付けられていますが恐らくネジロックが塗ってあるため取り外す時に高い確率で折れると思います。つまり、写真のレール取付け部分は再起不能になりますので後戻りはできません。

次に自転車側・・・・サドルの下に小さな穴があります。
これがMERIDA V-MOUNT SYSTEM用のM5ボルトの取り付けねじ穴です。
ネジ穴の周りが台形(V型っていうべき?)に平らになっていてその後端(台形の底辺部分)に真っ直ぐな段差がついています。

さらにそこに2つの角穴があります。(写真見辛いですけどピントが合ってるところです。)
この段差と角穴を利用することでM5ボルト一本でも左右にも上下にも動かない取り付けができるよ♪というのがこのシステムなんでしょうね。
では、さっそくFusion 360で3D設計していきましょう。

M5X10六角穴付ボルト用の取り付け穴とライトの台座取り付け用のM2ナット埋め込み穴です。これは樹脂にボルト締結する際に大変有効です。

サドルの角穴に嵌る2つの突起。さらに突起の根元の面がサドルの出っ張りに精度よく当たればボルト一本での安定した取り付けが可能になります。
その下に大きな丸い凹みがありますが・・・・

こんな風にライト台座部分を包み込むようにしました。
これは仕様に書いたうっかり手でライトごと自転車を持ち上げてしまった時のモーメントがステーの角に集中しない様にという気遣いです。

3Dプリンターで出力!
⇒お勧めの3Dプリンター
Creality Ender 3
Anycubic Kobra 2 Neo

サポート材を取り外します。

ライトが取り付けられる側。
今回は出番がありませんでしたが3Dプリンターと一緒に是非買っておいた方が良いものがリューターです。サポート材の付いた面を出すのが凄く楽になります。

ライト台座はM2x8mmのなべ小ねじナットセットで取り付けます。
ちなみに今回のテールライトステーは写真の通りピッチ7mm、台座外径26mmのものに対応します。
※中華製品は名称やロゴなどが違うだけで実はOEMで同じものであることが多く似たものだったら対応する場合が多いです。現に違うセラーから買ったもう一つ所有するテールランプも台座の形状が一致しました。

M2ナットを仕込みます。

台座側からはM2なべ小ねじ・・・であればライトユニットをねじ込んだ時干渉しません。(六角穴付きボルトではギリギリ干渉する可能性があります。)

同時に2個外れることはないと思うのですが台座固定用のM2ネジには念のため低強度のネジロック剤を塗布しておきましょう。

サドルの角穴に差し込み・・・

角穴に頼るだけでなくステーの後端がサドルの出っ張りに当たることで確実な回り止めになりM5x10mmのボルト一本で固定できます。

ライトユニットをねじ込んで完成の姿です。

ライトユニット充電中はこの形になります。

ライトユニット取り付け時。サドル後端ギリギリの位置です。

かなり攻めましたがクリアランス取ってあります。もちろん充電のための取り外しも問題なし。
これはあれですね・・・・控えめに言って最高です。

嬉しい誤算としてサドル後端を持ち上げたくなる時のことを危惧していましたが、最小限の寸法で作ったことが功を奏し自然とすぐ脇の避けた位置を持ちたくなるようでした。(万が一ライトごと持ち上げても壊れないような計算にはなっていますが・・)

真後ろから。
気のせいでしかないのですがなぜかシートポストが上がったように見えません?(というか実は狙いの大半がそこにあったとか)

視認性も凄く良いです。

真横からも見えます。

これも多分以前だったら見えなかった角度。

暗い所に移動してみました。

こう見ると以前のサドルに埋まった位置では性能の50%も出せていなかった気がしてきます。

ギリギリの寸法に作ったのに暗い所では光がはみ出して見えますがこれもまた良き。
ロードバイク乗りっぽく重量についてもお伝えしましょう・・・・
以前のアルミダイキャスト製ステー部の重量・・・・11g
今回開発したABS製ステー(5.4g)と取付ボルトの重量合計・・・・8.9g
ということで2.1gの軽量化に成功しました。(笑)
おまけのコーナー
相変わらずボルトの長さだなんだ説明臭い文章だなと思ったことでしょう・・・・そうです。
今回も3Dデータ公開しちゃいます!
※私はABSフィラメントを使いcuraで100.7%に拡大して印刷しています。外殻を10層位にすることで十分な強度が出ます。
※この記事を読んで使い方が分かる方が対象です。(ノーサポートです。)
※商用利用は不可、ダウンロードは一世代のみで再配布は固く禁じます。
※再配布や商用利用を見つけた際には法的手続きを取ることがあります。
さらに、3Dプリンターなんか持ってないよって人のためにはDMM.makeでパーツを注文できるようにしました。
私の家庭用プリンターよりはるかに性能の良い工業用の3Dプリンターで製作されたものがお手元に届きます。
こちらに関しても私が製作したものとは物性が異なりますので、材質を何で出力するかは最終的にはご自身で選んでいただきます。(ノーサポートです)
一応、全く駄目そうなものとコスパ悪そうなものは外してありますが、レジン系は脆い印象があるので注意してください。