有孔ボードシリーズです。まずは下記の関連記事をどうぞ。
有孔ボードを設置したらフックばかりじゃなくて棚板も欲しくなりますよね。
実際そのような商品は数多く存在していますが・・・自分が欲しいサイズの棚板は本当にその大きさですか?もっと奥行きが欲しかったり幅が広かったり、逆に小さかったりしませんか?
有孔ボードに棚板をDIYできるステーの開発/Craftsmanの作る有孔ボード用棚板の仕様
早速ですが仕様行きます。
- 3Dプリンターで印刷したステーを使う(欲しいだけ量産可)
- 棚板は有孔ボード(25mmピッチ5mm径5.5mm厚)を欲しいサイズに切り出して使う
- 好きな場所に取り付け、取り外しができる
有孔ボードを利用するのは穴径とピッチが規格化されているからです。
つまり、ステーさえ良いものが設計できれば日本中の(世界中?)有孔ボードに使える棚ができることになると。
当然幅広の棚が欲しい場合にはステーの数を増やすことで耐荷重を上げるような使い方が想定されます。
有孔ボードに棚板をDIYできるステーの開発/設計製作編

いつものようにいきなりですが、Fusion 360で設計した棚板の全貌がこれです。
棚板を有孔ボードにすることによって四隅の切り出しに余裕をもちながらステーの位置決めができるというところがポイントだったりします。(もちろん壁面と棚板の隙間にこだわるならそれなりの寸法で切り出す必要はあります。⇒おまけのコーナー参照)

3Dプリンターで印刷したステーです。写真下は先端形状が曲がっていますが、これは棚板とステーの結合をより強固にするべくテスト的に作ったバージョンでしたが結果としては写真上のもので十分でした。

ステーを棚板にセットした状態。(もちろん逆さまに置いてます)
有孔ボードを切り出した棚板はワトコオイルで仕上げました。

有孔ボード(壁面)には先にステーを取り付けた方がスムースだと思います。

切り出した有孔ボード棚板の穴にステーが絶妙に嵌るサイズになっています。
入れる時にほんの少し押し込むようなサイズ感で、組み立てる時もバラす時も素手だけで行えるはず。

棚板の幅を広くしたければステーを適宜追加しましょう。積載重量にもよりますが30cm以内のピッチでステーを配置してあげれば安心なんじゃないかと思います。

大分賑やかになってきた有孔ボード(まだここで紹介してないものもありますがそれは折を見て)、ちなみに今回作った棚板は最近妻が新調したサングラス(アルタリスト)を純正ケースに収納した状態で気持ち良く収まるサイズにしてあります。
それではおまけのコーナーをどうぞ。
おまけのコーナー
私Craftsmanが今回の企画『有孔ボードに棚板をDIYできるステーの開発/3Dプリント』で製作したパーツ『有孔ボード用棚板ステー』のstlデータを公開しちゃいます。
なんとリンク先にはアルタリスト(サングラス)用に最適化して寸法を出した棚板(有孔ボード)の図面も付属しています。(穴と壁面との取り合い寸法などはサングラス置かない人にも参考になると思います)
ステーが好きなだけ量産できるということは・・・・そうです、あなたの有孔ボードを棚板だらけにするチャンスです。
※私はABSフィラメントを使いcuraで100.7%に拡大して印刷しています。外殻を10層位にすることで十分な強度が出ます。
※この記事を読んで組み立て方が分かる方が対象です。(ノーサポートです。)
※商用利用は不可、ダウンロードは一世代のみで再配布は固く禁じます。
※再配布や商用利用を見つけた際には法的手続きを取ることがあります。
(メーカーさんなどでこのパーツに興味のある方はcraftsmanにご連絡ください。)
さらに、3Dプリンターなんか持ってないよって人のためにはDMM.makeで樹脂パーツを注文できるようにしました。
私の家庭用プリンターよりはるかに性能の良い工業用の3Dプリンターで製作されたものがお手元に届きます。
こちらに関しても私が製作したものとは物性が異なりますので、材質を何で出力するかは最終的にはご自身で選んでいただきます。
一応、全く駄目そうなものとコスパ悪そうなものは外してありますが、レジン系は脆い印象があるので注意してください。(ノーサポートです)
有孔ボード棚板ステー
※リンク先のものを一点ご注文いただくと棚板ステーが一組(棚板ステーパーツ2個)届きます。