ロードバイク歴4年目に突入しました。その間出先でのパンクを2度ほど経験しています。
その時はどちらも市内だったこともあって妻に迎えに来てもらったのですが、昨年よりなんと妻もロードバイクに乗るようになってしまいました。
そこでやっと気づいたのです。二人で出かけてしまったらもう自分でパンクを直して帰って来るしかないことに。
携行缶に何を入れて持っていくかですが、詰めれるだけ詰めて持っていくって人はいいんです。
なまじ、ペダル、ケージ込みの重量7.1kgなんて軽量バイクに乗り換えてしまったばかりに携行ツールの重量さえ気になって仕方ない私のような人間のために今回の企画は用意されました。
ロードバイクで携行すべき最低限の六角レンチセットの検討をしてそのホルダーを自作しよう
現在ツール缶に入っているもの
譲れないものばかりですが、この中に一つだけ検討の余地の大きく残されたものがあります。
そう・・・携帯ツールセットです。
チェーンが切れるなどメンテナンス状況も関わるトラブルはこの際除外して考えると不慮のパンクはいつ起きるか予想ができないですよね。
それからspdクリートの緩み、シートポストの下がり(または調整)、サイコンマウントの緩みやライトブラケットの緩みなんかもまぁまぁ起こりがちなトラブルだと思います。
私のロードバイクで使う六角レンチのリストを作る
ということで上記のようなトラブルには最低限対処したいとして、まずは私のロードバイクで使う六角レンチのリストを作ることにしました。
6mm
- スルーアクスル(妻のメリダも同じ)
5mm
- ディレーラー取り付けボルト
4mm
- シートポスト
- トップキャップ
- ステムボルト
- ディレイラーハンガー
- spdクリート
- ペダル調整ボルト
3mm
- サイコンマウント
- ライトブラケット
- ボトルケージ
- リアディレーラープーリー
2mm
- ディレーラー調整ボルト
いかがでしょうか?
ディレーラー関係ももうメンテナンス不足だと割り切ってしまえば必要な六角レンチは6mmと4mmと3mmの3本・・・・六角レンチ三銃士(ダサ・・)に限定してしまって良いのではないでしょうか。
ツール缶の中で行方不明にならないようホルダーを作る
ツールホルダーみたいなものは実は3Dプリントの登竜門的なものでネットに沢山情報が転がっています。散々こすられたネタではあるけど・・・
これはない。探してないけど多分ない。
仕様
- 収納する六角レンチは6mmと4mmと3mmのみ
- 好きな角度に回せるし取り出しもしやすいけどいつの間にか外れていたりはしない寸法(形状)に詰める
- ホールドできる最低限の高さで作る(軽量化)
- 出力可能で強度が出せる最低の壁厚(軽量化)
仕様の半分はネタみたいですがやっていきましょう。
設計製作編
fusion360でモデリングしたものがこれ。
これで仕様すべて満たしてます。
仕様の1についてはテーパー形状にして上端と下端で嵌め合いの寸法を変えて実現しました。両端をテーパ形状で繋ぎ下端の良い感じの嵌め合い寸法部分は1mmだけ延長してあります。
3Dプリンターで出力。
ちなみに今回ptfeチューブが熱でだめになることを回避するためと高速化のためにバイメタルヒートブレイク化したのですが、もはやネットで情報を収集する時代じゃないですね・・・・ChatGPTに聞いたらすんなりとセッティングが出せました。
6mmと4mmと3mmだけ収納できる携帯ホルダーの完成です。
たまたまいいタイミングで部屋に来た息子(美術学生)に表面に空いてる穴について何だか分かるか質問をぶつけてみましたが「ユニバーサルデザイン的な?」という大変真面目な回答が返ってきました。
もちろん私は「軽量化だよ!」と答えたのでした。(一応レンチのサイズを表しているので彼の答えも間違いではない)
こんな感じに回して必要なレンチを取り出せます。プリンターの誤差できつかったりする場合はきつい部分は1mmしか作っていないので必要な固定力になるまでグリグリしてください。
ついでにリング付き六角レンチをバラして収納できるホルダーを作ってみた
ついでなのでバネがビロビロになってしまったリング付き六角レンチをバネホルダー式から変更する収納ホルダーを作ってみました。
嵌め合いなどについては携帯ホルダーと同様の設計です。小さい方から1.5mm、2mm、2.5mm、3mm、4mm、5mm、5.5mm、6mmと並んでいます。
使いやすく生き返りました。
おまけのコーナー
私Craftsmanが今回の企画で製作した『ロードバイクで携行すべき最低限の六角レンチセットの検討をして自作した六角レンチ三銃士(ダサいのよ・・)用ホルダー』のstlデータを公開しちゃいます。(ついでに作った沢山入る方のホルダーもね)
そればかりか、なんと今回はFusion 360で直接編集が出来るf3d形式のデータも一緒にしておきます。
そのまま使ってもアレンジして使っても貴方の自由です。
※私はABSフィラメントを使いcuraで100.7%に拡大して印刷しています。
※ノーサポートです。
※商用利用は不可、ダウンロードは一世代のみで再配布は固く禁じます。
さらに、3Dプリンターなんか持ってないよって人のためにはDMM.makeで完成品を注文できるようにしました。
私の家庭用プリンターよりはるかに性能の良い工業用の3Dプリンターで製作されたものがお手元に届きます。
こちらに関しても私が製作したものとは物性が異なりますので、材質を何で出力するかは最終的にはご自身で選んでいただきます。
(全く駄目そうなものとコスパ悪そうなものは外してあります。こちらもノーサポートです。)