Fender Mustang mini mod(改造)

fender mustang miniは真空管を使っていないソリッドステート・モデリングアンプです。

これがですね・・・いいんです。歪み系の音はさておいてクリーンがすごくいい!自社の名器の名を冠するに値する素晴らしいモデリングサウンドを出しています。

さらにPCソフトFender Fuseを使うことで好みのパッチに入れ替えることが出来ますがこれにより満足度はさらに高くなります。
(というかPCに繋いだ状態を10とするなら箱から出したままでは1とか2くらいの満足度比だと思います。)

褒めては見たものの実売価格で1万円台のこのアンプはやっぱりアメリカ工業製品です。それを日本人が好む神経質な仕様に改良(改造)するのが今回の企画です。

チルト機構を改良する。

まずは誰でも出来る所から。

mustang mini には取っ手を使って角度を調整する機構(チルト機構)が付いていますが、これがアメリカンな感じがしてなりません。
下面にゴム足が付いているのですがこれが普通に下置き専用の位置にあります。

これではチルトした際ボディの角を床につける格好になります。
で、チルトさせるための取っ手の材質がプラスチッキーでこの二点から日本の土足厳禁の床上ではツルッと滑ってパタンと倒れてしまいます。もうね・・・笑ってしまいました。

それをこうします。
ムスタング ミニ 改造
取っ手の床に当たる部分には自作エフェクターの下面に使うシリコンゴム足を・・・

本体の角面には角度調整を鑑みた縦長のゴム板を貼り付けます。

ムスタング ミニ 改造
たったこれだけのことですが、地味でも捗る日本人におすすめの改良です。

ボリューム最大付近でのビビリを改善する

パッチによってだと思うのですがボリューム最大付近で盛大にビビリが出ます。これは私の個体ではスピーカーの取付面から発せられるビビリでした。

スピーカーを外した所
スピーカーを外した所。
MDFに直接ビス打ちしているようです。拘る人ならこの後ボルト・ナットで固定したり、鬼目ナットにしたり、取り付けを4点から6点、8点留めとしても良いかと思いますが、私は自宅練習アンプにそこまではしません。
純正スピーカー
これは純正状態なのですが、スピーカーの縁が取付面に向かってプレスしてあるのに対してガスケットが十分に効いていない様子がわかると思います。これではフレーム(金属面)が盛大にビビって当然・・・ということで、
スピーカーガスケット取り付け
こんな感じで当たりの部分に隙間テープ(十分に潰れるもの)を張り付けました。
※潰れない厚手のテープを貼ってしまうと箱への振動が伝わりづらくなり箱鳴り感がなくなってしまいます。

これだけで、とりあえず仕様のボリューム10までのビビリは解消しました。

スピーカーアウト、スピーカーイン端子を取り付ける

mustang mini は6.5インチスピーカーですが、7ワットのポテンシャルはもうちょっと大きくても面白いと思います。

ということで、mustang miniの音を他のキャビネットで鳴らすためのスピーカーアウト端子を増設します。

また、自作した真空管ハイブリットアンプの音を鳴らすのにちょうど良いキャビネットとしてmustang miniを使うためのスピーカーイン端子を同時に増設したいと思います。

ムスタングミニ、スピーカーイン、スピーカーアウト
手書きで申し訳ないのですが実体配線図です。左が今回用いたスイッチ付きモノラルフォン・・・絵はこの通りに置いてみて配線した図です。

取り付け面のトリマー加工
モノラルフォンの取り付けは上段のMDFバックパネルに行いました。(下段はマジックテープ取り付けになっており外すと音抜けが変わるため避けることになると思います。)
MDFが厚いためトリマー加工が必要ですが、出来ない方は金属(アンプケース)部分に取り付けてしまえばいいと思います。

SPIN,SPOUT MOD
上の絵から完成した実物。バックパネルは加工してしまいましたが、本体配線はコネクタ仕様で元に戻せるようにしてみました。

mustang min mod
適当に作ったステッカーを貼ったら完成です!

  • スピーカーアウト(Sp Out)にプラグを挿せば本体スピーカーから音が鳴らず外部キャビネットからマスタングの音が出ます。
  • スピーカーイン(Sp In)にプラグを挿せば本体アンプ側からの信号が切れマスタングのスピーカーから外部アンプの音が出ます。

ホットロッドデラックスの12インチをキャビネットとして使ってみたところ、低音に迫力が出て随分と面白い音が出ました。
ムスタングミニキャビネット
親子みたいな絵。遠近法を差し引くと大分小さいです。

自作ハイブリットアンプに繋いでみると・・・・やっぱり真空管の音が出ます。でもmustangのクリーンもすばらしい。

FENDER FUSE お気に入りのパッチ

おまけとして、私の愛用しているパッチをご紹介します。

SRV LITTLE WING
クリーン~クランチでキラキラfenderサウンドが好きな人におすすめ。
かなり研究して作り込まれているようです。

Dumble Clean
擬似ダンブルサウンド。
キラキラから繋がるオーバードライブ・・・ボコッとしたアタック音がそれっぽい。(本物弾いたことないけど)

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コメント

  1. 初めまして。コンボアンプのヘッド化とキャブネット化を考えていたので、とても参考になりました! ジャックを1個にしてSWで切り替えで考えていたのですが、そちらの方法が間違えがなくて良さそうですね。ブログアップありがとうございます!

    • craftsman より:

      カルロスゴン様
      初めまして。お役に立てれば何よりです。
      ホームページ訪問させていただきました。すごい方でびっくりしました。