Hot Rod Deluxeはクリーンチャンネルの音が素晴らしく、またスタジオ含め普及率が大変高いことからエフェクター開発の場でも大抵テストされているようなアンプです。(だそうです。)
当ブログでもエフェクター自作を扱っているためホットロッドデラックスは出来るだけこのまま使っていこうと思っていたのですが・・・・・
Hot Rod Deluxeの改造計画
普及率も大分高くなってきているのでもしかしたらひとつのスタンダードになっているのかもしれませんが、出たばかりの頃は結構異端扱いされていたようです。以下よく言われるネガティブな意見。
- 低音が出すぎる。(ブーミー)
- トーンの効きがすっきりしない。
- リバーブがいまいち。
- ドライブチャンネル、モアドライブチャンネルについても色々否定的に言われていますが私は全く使わないのでここは言及しません。
これらには実は私も完全に同感でした。
でもクリーンチャンネルでペダルを繋いで使う場合にはどうとでもなってしまうんですよね・・・むしろデラリバなどより懐が深い分エフェクターを繋いだ場合には良いとさえ思います。
こんな葛藤を抱きながらしばらくギターライフを送ってきましたが海外の情報を漁っていてついに心動かされました。
全ての最初に
どこのページを見ても書いてあるのですが私だけ書かないというわけにもいかず・・・・
真空管アンプは高電圧です。
特に大型のコンデンサーは電源を切ってもかなり長い間充電されていてうっかり触れると電撃を受ける危険性があります。
ですので、まず、電源を切る時スタンバイで1分以上待ってから電源を切ることで真空管が電気を使ってくれ、さらに作業の前にはブリーダー抵抗付きのケーブルでコンデンサーに残った電気を放電させてあげます。
私の場合は・・・
こんな風にワニ口クリップにブリーダ抵抗(100Ω)を付けたものを作っておいて、電圧測定レンジにしたテスター棒に並列に入れて行っています。
これでコンデンサーのプラスとマイナス(ボディーでも可)に他をショートさせないよう慎重に触れると見る見るうちに電圧が下がっていくのがわかります。
※テスターは私の様にデジタルのものならもしかしたら問題ないのかもしれませんが、電圧測定レンジにしておかないと壊れるとのことです。
リバーブMOD
普通分かりやすいトーンスタックから書くのでしょうが難易度対効果の高いここから行きます。(トーンスタックも後で書きます。)
ホットロッドデラックス(デビルも)のリバーブはIC駆動です。それにしてもMusic manとかICなのにそんなに悪くないので、トーンの設定でしょう。
回路図を見るとリバーブのポットにハイパスフィルタが入っています。・・・・続く(引用元新・製作所日誌)
上のように簡単にはリバーブポット下のR103の方足を切って基板から浮かすだけで出来てしまう改造です。
写真は拾い物ですが私もこの方法でやりました。そう・・・裏蓋外したら90%終わり。でも切る前にコンデンサーの放電はしましょうねってとこです。
これを行うと今までリバーブを掛けると効き始めの瞬間から突然ハイパスが効くことでやり過ぎ感と作り物臭さがあったのが極々自然なリバーブになります。”それはあたかも冷たかったものがウォーミーになったように感じる”・・・と外人は大げさなので言っていますが要は普通のリバーブになったということだと思います。
さらにこれにスイッチを付けてストック状態と切り替えて使っている人もいます。(Fender Hot Rod Deluxe – Mods)
参考ページはスペイン語だったので合っているかあやしいですが、”ストラトやテレキャスターを使った時にはストック状態の方が艶があるためスイッチ式にした”というところかな。
普通のリバーブがいい私は切り替えスイッチは付けませんでした。
(②に続きます。)