ロードバイクにベル付けてます?
道交法では実は義務じゃないけど条例によって取り付けが義務化されている地域とそうでない地域があったりするそうですね。(ここはあまり詳しくないのでサラッと行きます。)
小さくて目立たないベルが各種販売されていますので普段からそれを装着している人も多いと思います。
- KNOGベル・・・・これは一見するとベルとは気づかないデザインでベストセラー商品ですが、昨今のエアロハンドル形状には残念ながら対応していません。
- REC-MOUNTS(レックマウント) ベルキット・・・これ使っている人結構多そう。批判を覚悟で言うとそもそも私あまりレックマウントの設計思想が好きではありません。
フレームメーカーがボルト1本からシームレスにしてエアロ化しているのに無骨すぎません?(それが良いところなのかもしれないど) - バーエンドに取り付けるタイプ・・・取り付けていることを忘れてしまいそう?ブラケットポジションからそこ行く?でも付けてますよってアピールにはなるか・・・。
- ハイドマイベル・・・ベルマウントが一体化している。車種ごとの専用品?
この中ではハイドマイベルが好みではありますが、エアロハンドルの車種では専用設計になってしまうことがネックでその場合どうしてもお値段が好みではなくなってしまいます。
ということで今回の企画は・・・・
ワンタッチ着脱ベルってどう?CATEYE OH-2400用ガーミンマウントの開発
になります。普段、付けておかなくてはいけないかどうかは地域によってあるかもしれないけど、少なくともレースの時はいらないでしょ?(レース出ないけど)
仕様は次の通り。
- ベル本体は市販のもので供給が安定していて分解可能なものを流用(MOD)する
- サイコンマウントにぶら下げるライトマウント(ガーミンマウント)に取り付けることでワンタッチ着脱が可能
大きくこの2つのみ。シンプル!
1の条件にあったベルはCATEYE OH-2400となりました。
ネジ式になっていてワンが誰でも分解できるものが市場には少ないのですが、小さくて軽量、爽やかな音色で何より供給が安定している(10年以上のロングセラー?)このベルが今回の企画にはピッタリでした。
CATEYE OH-2400用ガーミンマウントの開発~設計、製作編
CATEYE OH-2400を分解するとこのようになっています。
分かりますね?今回開発するのは(ドライバーの柄に乗っている)左のパーツの変更部品です。
そして、Fusion 360でモデリングしたパーツの全貌がこれ。
ギヤ(ラッチ)のようになっている部分は打ち子の位置決めをするためのもので、ガッチリ固定されるのではなくカチカチと回るような設計思想になっていました。
もちろん私の設計したものもまんまパク・・・もといオマージュしてます。右側の出っ張り(タブと命名)が必要な理由がここから見えてくるのではないでしょうか?
反対側にはガーミンマウント・・・・英語ではこちら側はプレートっていういみたいですね。最初ネットに落ちてるデータを使ってみたのですがイマイチで結局自分でモデリングし直しました。
3Dプリンターで出力します。
ABSフィラメント、収縮を考えてCuraで100.7%に拡大、外殻(Wall Line count)を7周~10周にすれば逆にインフィルは25%でも十分な強度が出せます。
全部品。製作した部品は1点のみです。
タッピングネジ用の六角穴がシャフトにモデリングされているのでそのままビスをねじ込めば組み立ては完了です。
ガーミンマウント(プレート)側。こちら側はこの程度の仕上がりですが設計したまま上手く印刷できればヤスリがけなどは不要な寸法です。
本来不要ですが念の為にスパナを掛けられるようにデザインしました。当たりが付くまで数回回してあげても良いかと思います。
実際はタブを押してあげれば付け外しが出来るような設計・・・タブを打ち子より一回り大きくすることでラッチ機構が作動することを防いでいます。(打ち子パーツが回らないようになっています)
※打ち子の位置は右か左を想定していますがタブと打ち子の位相がズレても機能は何の問題もないので好みの角度に取り付けることが出来ます。
いざ、実車へ
サイコンマウントの下にぶら下がっているここが狙いの場所です。
もったいぶっている訳ではないのですが普通はここにライトを付けますよね?
ただライトに関しては日中(トンネル等に行かなければ)装着義務はないんですって。
そうすると昼間しかライドしない私のような人間は最初のように何もない状態になっていることの方が多いわけです。
だからここにベルを付ける。
・・・それはライトが装着されていない時のライトブラケットに存在意義を与え、ベル付けてますよ(何なら鳴らしやすい場所に使えるやつが)アピールが出来ることでライダーに自信を与えてくれます。
レースの時は一瞬で外せると。ナニコレ最高。
もちろんガーミンマウントさえ付いていればどのバイクにも付けられます。(壁面収納になっているので構図が変だけど)
チェストの上に置いてある2つのガジェットを同じマウントで付け替えが出来る・・・・ん?同時使用?
ぶっちゃけマウント側を作り直せばそれも可能でしょうがコンセプトがまるで変わってしまうのでそれは気が向いたらまた別の企画でということで。
おまけのコーナー
私Craftsmanが今回の企画で製作した『ワンタッチ着脱ベルってどう?CATEYE OH-2400用ガーミンマウント』のstlデータを公開しちゃいます。
そればかりか、なんと今回はFusion 360で直接編集が出来るf3d形式のデータも一緒にしておきます。
ガーミンマウント(プレート)も仕上がっているデータ・・・・ということは?
※ベル側(ガーミンプレート、オス)のデータで、自転車側(ガーミンマウント、メス)のデータは含まれません。
※私はABSフィラメントを使いcuraで100.7%に拡大して印刷しています。外殻を7~10層位にすることで十分な強度が出ます。
※この記事を読んで組み立て方が分かる方が対象です。(ノーサポートです。)
※商用利用は不可、ダウンロードは一世代のみで再配布は固く禁じます。
さらに、3Dプリンターなんか持ってないよって人のためにはDMM.makeで完成品を注文できるようにしました。
私の家庭用プリンターよりはるかに性能の良い工業用の3Dプリンターで製作されたものがお手元に届きます。
こちらに関しても私が製作したものとは物性が異なりますので、材質を何で出力するかは最終的にはご自身で選んでいただきます。
(全く駄目そうなものとコスパ悪そうなものは外してあります。こちらもノーサポートですが誰でも分かるような記事に仕上げたつもりですので是非チャレンジしてみてください。)