※記事の最後におまけのコーナーがあります。
まずはこちらを御覧ください。
ここは妻のロードバイク収納場所です。
後ろ側の壁(osb合板)の向こうはここにも度々登場する私のガレージになっています。
こっち側は元々物置なのですが、壁を仕上げてしまうとその分狭くなってしまうために敢えて間柱(柱も)が露出した状態にしてあります。
(物置や車庫でこういう仕上げになっているお宅って実は結構多いと思うんですよね。)
今回の企画は妻からの「ここのスペースをもっと便利でおしゃれにしたい!」という要望に応える形で流行りの有孔ボードをスペースを犠牲にすることなくしかも誰でも簡単にしっかりと設置できるシステムを開発しちゃおうというものになります。
Craftsmanの作る有孔ボード柱側面取付ピース(システム)の仕様まとめ
- 有孔ボード(25mmピッチ5mm径5.5mm厚を想定)を間柱間に背後の壁から15mm開けて設置できること
- 後ろの壁にはビスなどを打たないこと※隣の部屋にビスが出ない
- 位置決めなどがシビアでない※DIY初心者でも気持ちさえあれば簡単に設置できるもの
- 正面や側面に余計なものが露出しないこと※有孔ボードと取り付けビス以外は見えないこと
仕様の4ですが露出しちゃっても良いなら実は既に市場に存在します。
でも私のようにそれでは嫌な人・・・・いると思うんですよね。スッキリが良い人ね。
間柱間に最小のスペースで有孔ボードを設置しよう/有孔ボード柱側面取付ピースの開発
いきなりですが仕様を実現するために開発した部品はこの2点のみです。
四角いのがメインの取り付けピースで、丸いのはコースレッドに対応した化粧ワッシャーです。
3Dプリンターから収穫しました。設置する有孔ボードの高さにも寄りますが今回の場合2枚設置するのにこれだけです。
コースレッド(3.8mm頭、呼び径3.8mm、32mmのコースレッドを想定して設計)を下から斜めに打てる穴がコースレッドの形状のまま作られています。
これなら、隣の部屋の方にビスが出たりしないで・・・・誰でも出来そうって思いません?
木片などでもできそうですがなぜわざわざ3Dプリント品を開発したのかの一つの理由がここにあります。
もう一つのポイントはこの3つあるスリットです。
これはコースレッドをねじ込んだ時にピース(樹脂)が割れることなく、しかも手でドライバーを回していった時にネジが止まるまで回せる(しっかりと固定できる)寸法に作られています。
スリットが3つあるのは切り出した有孔ボードの取り付け穴(端の穴)の位置に柔軟に対応させるためです。手前味噌ですが良い設計。
間柱間に最小のスペースで有孔ボードを設置しよう/実際の設置方法
まずは有孔ボードを切り出して塗装しておきましょう。今回はワトコオイルミディアムウォルナットで仕上げました。
今回もそうでしたが間柱間といっても隣は間柱ー柱間だったりするのでエイヤっ!と同じもの2枚作って失敗しないようにね。(実寸を測りましょう)
ここからいよいよ設置作業に入ります。順を追ってやれば絶対失敗しないと思いますのでぜひチャレンジしてください。
実際に設置する位置に有孔ボードをあてがった状態で四隅の穴位置を壁にケガキます。(鉛筆などで印をつけよう)
壁に付けた印にスリットを合わせます。ケガキの色を目立つものにしたり、ライトを使ったりすれば実際に目視することが可能です。(特別な場合を除き真ん中のスリットを合わせるのがおすすめ)
取り付けピースを壁側と柱側に向かって押しながらビスをねじ込んでいきます。
(私は普通のストレートのドライバーでやりましたが、女性とか力がない人はL型のドライバーを使うと楽かも)
最後までねじ込むとビスの頭がちょうど埋め込まれる寸法です。
四隅にピースの取り付けが済んだ状態です。
言い忘れましたが私はたまたま良い場所に向こう側の部屋用の下地材(15mm厚)があったので必要としませんでしたが本来ピースは455mmピッチで付けましょうね。
(幅方向ももちろん455以内を想定しています。ディアウォールなどでの設置を考えている人は参考にしてください。)
ここまで来たらあとは簡単!
化粧ワッシャーにコースレッド(8mm頭、呼び径3.8mm、25mmを想定)を入れてさっきの穴にねじ込んでいきます。
ドライバーで回していって止まったところが止めどころです。これでしっかり取り付いていますのでそれ以上回す必要はありません(それ以上回すとせっかく作ったネジ山が壊れたり、壁にビスが到達してしまうかも)
ばっちり取り付きました。もう一枚もサクッと取り付けていきましょう。
余計なものは何も見えません。これぞスッキリです。
有孔ボードの設置が済んだのでこれからはこれに取り付けられるアタッチメント等の開発で遊べそうです。制作物はここで発表していきますのでお楽しみに。
おまけのコーナー
私Craftsmanが今回の企画『間柱間に最小のスペースで有孔ボードを設置しよう/有孔ボード柱側面取付ピースの開発』で製作した全てのパーツのstlデータを公開しちゃいます。(全てのパーツと言っても今回は有孔ボード取り付けピースと化粧ワッシャーのみですが)
ダウンロードしていただけたら必要なだけ印刷し放題です。
※私はABSフィラメントを使いcuraで100.7%に拡大して印刷しています。外殻を10層位にすることで十分な強度が出ます。
※この記事を読んで組み立て方が分かる方が対象です。(ノーサポートです。)
※商用利用は不可、ダウンロードは一世代のみで再配布は固く禁じます。
※再配布や商用利用を見つけた際には法的手続きを取ることがあります。
(メーカーさんなどでこのパーツに興味のある方はcraftsmanにご連絡ください。)