私のアコースティックギター、GIBSON SOUTHERN JUMBOは普段ここにあります。
ネックの反りを防ぐため1音下げた状態でHERCULESのギターハンガーに吊り下げ保管・・・
それで弾く時はここに。
これはこれで色々工夫してあります。
純正状態だとギターが足のスポンジに付く形で収まるのでネックの負担がゼロではないよね・・・・もっと立てられるようにしよう。
ということで細いワイヤーを使ってサポートを延長することで上の写真のような形に収まるようにしていました。
さらに、立てたことで若干増した前方への転倒リスクを防ぐためレザークラフトとバンジーロープで命綱?を付けました。(実際これが役立つような場面はなかったけどお守り)
これはこれでMODですが、今回紹介したいMODはこれらではありません。
ギタースタンド邪魔じゃない?herculesギターハンガー One-touch fixing MOD
見てくださいこの様子を。
私のような使い方をしている人はある日気付くでしょう・・・・普段ギターが置いてない空のスタンドの存在感に。・・・・これ邪魔だね。
ということで今回の企画は、これを解消するものになります。そう、字面の如くね。
ギタースタンド邪魔じゃない?herculesギターハンガーMOD/設計製作編
求める仕様
- 使う時だけ出し、片付けることができる。(だからコンパクトでなくてはいけない)
- ワンタッチで取り付け、取り外しができる。(もちろん強度的に十分で安心してギターを預けられるもの)
- しばらくそこにギターを吊っていても邪魔ではない。
- herculesギタースタンドのハンガー部分を利用・・・MODすることでエコに?
そしてFusion 360でモデリングして出来たものがこれ・・・・この形状が何を意味するか、最初の方の写真を見た時点で勘が良い人にはもうバレているんじゃないかな。続けます。
Herculesギタースタンドはビス1本外すだけでハンガー部分を分離できます。右が3Dプリンターで印刷したさっきの部品です。というかこれが全てです。
ビスに頼るのではなく嵌め合いの寸法に拘って強度を出しました。
組み立て完成。
ビスも流用です。
さすがにみんな気づいたでしょうけど、もちろんここに取り付けます。
カチッとワンタッチ、秒で装着が可能です。
普段は壁に吊ってあるSJを弾く時(日)だけここにワンタッチでギターハンガーを装着して使えるようになりました。
クリアランスは十分にとってありますが以前のような存在感はありません。
実は私のスチールラックには既にエレキギターが2本吊ってあります。
これらは3Dプリンターを入手する遥か昔に木工と金属加工で作ったもので、多分5Kg近いレスポール・カスタムも安心して預けてあります。
(ラック自体壁面固定とかしてないのに大震災も耐えたのは振り子免震になっていたためではないかと大真面目に考察)
今回制作したハンガーブラケットですが、ストラトまではまぁ余裕ですけど・・・・レスポールは、う~ん、耐荷重オーバーかな。(いやレスポールは置き場所あるのよ)
何にしても一瞬で取り付け取り外しが出来るっていうのは高い精度が出せる3Dプリンター製ならではのものだと思います。(個人レベルでの話)
余計な検証が入りましたが、本来の目的であるアコギを吊るとこう。
・・・・うん、元の場所に戻す習慣を付ける必要があるなこれ。
※記事の最後におまけのコーナーがあります。
ショート動画まとめ。
おまけのコーナー
私Craftsmanが今回の企画で製作した『herculesギターハンガー One-touch fixing MOD for steel rack』のstlデータを公開しちゃいます。
そればかりか、なんと今回はFusion 360で直接編集が出来るf3d形式のデータも一緒にしておきます。
肝心なherculesギターハンガーとの嵌め合い部分の寸法などはそのまま使えますのでご自分のラックの寸法に合わせて取り付け部のみ修正してください。
参考までに私のスチールラックの取付部の断面図は次の通り。
シンデレラフィットしちゃった方はそのままstlデータを印刷できます。
※私はABSフィラメントを使いcuraで100.7%に拡大して印刷しています。外殻を10層位にすることで十分な強度が出ます。
※この記事を読んで組み立て方が分かる方が対象です。(ノーサポートです。)
※商用利用は不可、ダウンロードは一世代のみで再配布は固く禁じます。
stlデータ及びf3dデータダウンロードリンク