プリント基板を自作する(剥離紙使用)

今までは光沢のあるマガジンペーパーを使ってPCBを自作していましたが、最近ネット上でよく見られる剥離紙を使った方法を試してみました。

剥離紙は所謂シールの台紙の様なものです。eBayなどで売られている黄色紙を使って良好な結果を得られた人、百均のステッカーを買ってその台紙で・・・クッキングペーパーで成功してしまったという人もいます。

今回利用したものも子供が使って捨てるはずだったシールの台紙です。

シール台紙にPCB印刷
はっきりくっきり印刷するコツは・・・
レーザープリンターの設定(イラストレーター等の印刷ダイアログ)をOHPシートや厚紙(なるべく厚いモード)、コート紙にすること。

普通紙モードで印刷してしまうと定着せずに触っただけでも消えてしまいますし、そもそもかすれてしまって使い物になりません。上記の設定ではプリンタが条件の悪い用紙に合わせて送り速度を遅くしたり温度を上げたりしてくれるそうです。
ちなみに私の会社のプリンター(リコーimagio mpc 2201)ではコート紙(光沢強め)で最良の結果を得ました。

PB203321
また、剥離紙は滑りやすいため最初に普通紙に印刷して必要な部分にだけマスキングテープを使って固定してあげると上手く送られると思います。

PB203322
その後はいつものアイロンを使った熱転写です。

PB203323
海外のサイト等を見ると90秒程度の加熱とありましたがそれだと上手くいかず、いつもの様にアイロンの先端を使って少しずつ擦っていく方法で上手くいきました。

PB203324
ここからが大きな違い。十分に冷ましてからペロッと剥がしてしまいます。これは楽!

PB203326
油性マジックで補修して・・・

PB203328
以前はジップロックをオススメしていましたが、100均タッパーもいいですね。外側に40度程度のお湯を入れた二層式です。

PB203329
そうして仕上がったのがこれ。いいですね。

PB203330
穴あけ→フラックスまで。

さて、これを書いた今でも逆に(というか)マガジンペーパーの良さに気づくところがあります。
用紙代が無料でいつでも大概手に入る点、剥離紙ではどうしても剥がす分トナーが少なくなる方向であるのに対し、前者は水中で紙を擦り落とす=マスキングの厚みが増える方向である点、しかも極薄いのでブドウ紙の様にこすり落とす手間が掛からない点です。

私の場合、手元に剥離紙があればそれを使うし、なければマガジンペーパーで作っちゃうかなー。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク