左側テンキーのキーボードとロジクールM575を組み合わせて使うようになってから劇的に肩凝りが減りました。

人間工学的に肩幅より外側に掌が位置するような使い方が肩凝りの原因になるというGeminiの話は本当だったようです。CAD仕事があるのでテンキーはあったほう良いんだけど肩凝りに悩んでいる人がいたらこのキーボードを試してみてください。
一つ不満が消えると他の不満が出るようで今度はデスクの手前の角による手首内側への攻撃性が気になって仕方なくなりました。
一般的にはリストレストを購入してキーボード手前に置くと思うのですが、高さが出るのが自分のスタイルに合わないのとM575を持った時の右手首保護も兼ねるとなるとなかなか難しくなってきます。
本皮素材のデスクマットをレザークラフトしてリストレストとして使おう
大分大昔にフェイクレザーを使ってデスクマットを作ったことがあったのですが案の定あっという間に傷だらけになってゴミ箱へ放り込んだ記憶があります。
今回は圧倒的に丈夫な本皮を使って製作してやろうというリベンジ企画になっています。
大きさは小さくていいんです。トラックボール用でマウスパッドじゃないんでね。
それにしてもある程度の大きさの本皮を購入しようとすると中々の金額になってしまうところ今回は2500円以下で仕入れることが出来ました。ただしその様な破格の値段で購入した皮素材には色々問題もありましたが結果としてはそれら全てを満足できるレベルで解決できました。
アリエクで買った革素材を使ってレザークラフト/成功までの軌跡

アリエクで購入したレザーが手元に届くまで1週間程度だったと思います。
届いてまず驚いたのが・・・・匂いです。
薬品臭いんですよね。部屋中に漂う薬品臭にビビって人によってはこの時点で返品案件となるのですがちょっと待ってください。これは陰干しで消えます。
アリエクの様な格安販売業者が一番嫌がるのが時間をかけることなんでしょう・・・日本で販売しているものなら必ず行われてから販売されるこの陰干しという時間を省いているんです。
数日・・・ということでしたが私はガレージに3週間くらい放置していた所日本で販売しているレザーと遜色ないくらいに匂いが消えました。(途中から忘れていただけですが)

それからこれ。
え?なにこの折り目みたいな?
・・・これはプルアップレザーというもので多くのオイルを染み込ませてあり、折り曲げたり押したりするとオイルが移動して白っぽくなる特徴のあるレザーです。エイジングを楽しむレザーとして人気のあるものなのですがサイトのどこにもそんなこと書いてないので・・・人によっては返品案件です。(返品好きな人を想定)

上のことは当初私は分かっておらず(そもそも色落ちが酷かったので)色止めの意味合いをかねてクラフト社のレザーコートを塗りました・・・はい。今回はこれははっきりと失敗だったと白状しましょう。
プルアップレザーはオイルを多く含んでいるのでアクリル系の樹脂と相性が悪いです。制作段階からちょいちょい剥がれてしまいます。
しかし、これも最終的には嘘のように解決していますのでその方法も共有します。
本皮デスクマットをレザークラフトしよう/板金芯材を使って曲げと平面を得る
世の中の高級本皮デスクマットと謳われているものを調べて驚いた経験があります。
ヨレヨレしていたり角が浮いていたり確かに使われている皮は高級そうでしたがこの業界ではこれがスタンダードみたいです。
しかも私の目的はリストマットなので角に当たる2.5cmを曲げなくてはいけません。

デスクマットの平面と曲げを得るために用意したのが上の板金です。(貼り合わせ直前でGクリヤーが塗ってあります。)
板金はホームセンターでも売っていますが私は友人の建築板金屋さんに端材で作ってもらいました。曲げがなければ厚紙や何か他のものでも代用が効くでしょう。

皮の方にもGクリヤーを塗りますが塗布したくない所にはマスキングテープで養生します。

張り合わせた後はCraftsman設計製作の菱目打ち機を使って縫製用の穴あけをしましょう。これを使えば誰でも熟練の職人のように同じ深さで真っ直ぐに菱目打ちができます。

裏側は外周だけの貧ぼ・・倹約仕様ですが、いいんです。どうせ見えないから。ただ部分的に段差解消のためのスペーサーを貼り付ける必要がありますがこれも同じ皮の端材を使えば完璧な高さ合わせができます。ということで購入した分の皮は余す所なく使い切りました。
ポイントと仕様をまとめると・・・
- 板金は皮同士の張り合わせ代と菱目打ち代=縫い代を考えて12mm程度(上下左右で25mm程度ずつ)小さく用意する
- 皮革表側を板金に貼る時は1の縫い代部分はマスキングして接着剤は塗布しない
- 皮革裏側(外周)を貼る時板金の方にマスキングして表側と張り合わせる※曲げ部分は外側から少しずつ圧着
- 菱目打ちは4mmピッチ、端から3mmの位置にコンパスでケガいてから空ける
- 糸はビニモの5番 ダブルロー付※長さは縫う長さの4倍
- コバはコバワックスを直接塗り込みコテで溶かしてなでつける
- レザーワックス仕上げ
7番レーザーワックス仕上げと書いてますが最初に書いた通りレザーコートを塗ってしまったのをどうしたのかという話をする約束でしたね。

ひたすら無水エタノールで拭き取りました。なんだか色まで抜けてきてもう駄目だろうと思った人・・・手をあげてください。(私もです)
しかしここからレザーワックスを塗ると・・・

見事に復活!

ワックス成分が入ることで色も均一になり何よりレザーフィックスより手触りも香りも良いです。傷やなんかが増えて気になってきたらレザーワックスであれば再塗布が可能・・・・つまり最初からこれにすればよかったってことですね。

コバ仕上げは今回スリッカーもトコノールも使わずビシッと裁断、縫製後にコバワックス仕上げです。

コンパクトでミニマリストの私には最高のアイテムになりました。

もちろん当初の目的であった手首内側への当りもマイルドになり久しぶりのレザークラフトは結果オーライとなりました。
