自作真空管アンプのMOD-プリアンプアウト、スピーカーアウト切り替えスイッチ増設

今回は昨年自作した真空管ハイブリッドアンプを早速MODしちゃったぞという記事です。

自作ハイブリッドアンプと
見て分かるでしょうが左がアンプです。で、右はこれ用に作ったリバーブなんですが・・・・早く言えばこれはBelton製リバーブモジュールでスプリングリバーブを再現したもの、どうしてもデジタル臭さがあります。

今まで本物のスプリングリバーブを使ったことのない人なら全然気にならないのかもしれませんがフェンダーアンプを使っている私達はどうしてもそれと比べてしまうわけですから仕方ないですよね?

一瞬本物のスプリングリバーブの自作がアタマをよぎりましたが、本体と並んだ姿をイメージしてすぐやめました。でかすぎる。

そして思うわけです。取り敢えずホットロッドデラックスのパワーアンプインに入れてホットロッドのスプリングリバーブで鳴らしてみようと。

構想と実験

もちろん自作アンプのスピーカーアウトから直接ホットロッドデラックスのパワーアンプインには入れることは出来ません。パワーアンプで増幅されたものを6L6でさらに増幅とか恐ろしすぎますからね。

回路図を見てみましょう。
ハイブリッドギターアンプ回路図
真空管ハイブリッドアンプはプリ部を真空管、パワーアンプに当たる386アンプで20倍に増幅されている様です。考え方的には386アンプの前から音を取り出して上げれば可能かと。
※もう一個オペアンプ(TL072)が使われていますがそれはボルテージフォロア的な使われ方なようですのでそのままにします。

実験中
早速実験中の写真です。386アンプを外してしまってソケットの3番に適当なダイオードの足等を挿して・・・・

実験中
ワニ口クリップでスピーカーアウトジャックと繋いであげます。

いざホットロッドデラックスのパワーアンプインに・・・・

出た!とってもクリアーな音。本物のスプリングリバーブの音はやっぱり最高です。(それだけじゃない理由は”まとめ”に書きます。)

プリアンプアウト、スピーカーアウト切り替えスイッチ増設

最初は実験でやめるつもりだったのですがあんまり良い音がするのでオリジナルに加えてプリアンプとして386アンプを切り離す謂わばプリアンプ化スイッチを増設して常用することにしました。
プリアンプアウト、スピーカーアウト切り替えスイッチ増設
基板の出来に思い入れがあったので基板はいじらない方向で考えました。

  1. (増設したスイッチから繋がる)青い線は上の実験で行ったイメージでソケットの3番から出した”ダイオードの足の切れ端”にハンダする。
  2. (  〃  )緑の線(短い方)はLM386の3番端子に直接ハンダする。オペアンプの3番端子は予め水平以上に伸ばしてしまって1でソケットから出したダイオードの足に触れないようにする。(ここだけ2階建て構造。)
  3. (  〃  )緑の線(長い方)はスピーカーアウトジャックへ。
  4. (  〃  )橙色の線もまたスピーカーアウトジャックへ。
  5. (  〃  )黄色の線は基板のスピーカーアウトへ。(黄色の線のスイッチ側は元々ジャックに繋がっていたもの。)

プリアンプアウトスピーカーアウトステッカー
間違うと大変なことになりますので外装にもしっかりとステッカーを貼りました。

まとめ

お気づきでしょうか?

奇しくも今回の切り替えスイッチでプリアンプアウトを選択した状態ではハイブリッドアンプは純粋な真空管プリアンプとなって、出てきている音はホットロッドのパワーアンプ部を借りたフルチューブサウンドとなります。(・・・と言ってしまって良いと思います。)

音量はそこそこ大きいですが自宅練習アンプとして使える設定範囲です。

今回増設したスイッチを含めて出来ることは

  • 普段は本体のミニスピーカーから音が出る。
  • スイッチを”スピーカーアウト”にしてプラグを挿すと本体のスピーカーをキャンセルして”外部キャビネット”に繋ぐことが出来る。
  • スイッチを”プリアンプアウト”にしてプラグを挿すと本体のスピーカーをキャンセルして”外部アンプのパワーアンプイン”に繋ぐことが出来る。
  • スイッチを”プリアンプアウト”にしてプラグを挿すと本体のスピーカーをキャンセルして”ヘッドフォン”を繋ぐことが出来る。(以前作った変換アダプタはお役御免です。)

・・・・・あれれ?そもそも何が目的だったんだっけ?

スポンサーリンク