自作ブラックストラト風アメスタのアップデート

ストラトはいじってなんぼだと思っています。

ヴィンテージライクなストラトであればROAD WORN 60’S STRATなんか大好きです。
ジョンフルシアンテのストラトのまんまみたいなルックスが最高に格好良いですよね。

ちなみに、実器を試奏する機会があったのですがトーンもザ・ストラトという感じで一発の説得力があります。ただ、ネックポケットの甘さや、指板が一瞬スキャロップかと思うほどサンディングされちゃっている点が気になったのですが個体差もあるかも知れません。

さて、私の現在の愛機はというと、ヴィンテージとはかけ離れたプレイヤビリティー追求型となっています。

ベースとなっているのは過去最高の出来と言われる大幅なリニューアルの行われた2008年式のアメリカンスタンダード・ストラトキャスターです。
◆Model Name : American Standard Stratocaster
◆Body : Alder
◆Neck : Maple, Modern “C” Shape,
(Gloss Headstock Face with Satin Urethane Finish on Back of Neck)
◆Fingerboard : Rosewood (p/n 011-0400) or Maple (p/n 011-0402), 9.5” Radius (241mm)
◆No. of Frets : 22 Medium Jumbo Frets
◆Pickups : 3 American StratR Single-Coil Pickups
◆Controls : Master Volume,Tone 1. (Neck Pickup),Tone 2. Delta Tone
(“Delta Tone” system includes high output bridge pickup and special No-Load tone control for Middle and Bridge Pickups)
◆Bridge : 2-Point Synchronized Tremolo with New American Standard Bent Steel Saddles
◆Machine Heads : FenderR Deluxe Staggered Cast/Sealed Tuning Machines
◆Hardware : Chrome
◆Pickguard : 3-Ply Parchment
◆Scale Length : 25.5” (648 mm)
◆Width at Nut : 1.685” (42.8 mm)
◆Unique Features :
New Bent Steel Saddles with Elongated String Slots,
Copper Infused High Mass 100% Metal Bridge Block,
Thinner Undercoat Finish for Improved Body Resonance,
Tinted Neck,
Maple Fingerboard
Neck : Satin Finish on Back, Gloss Finish on Front;
Rosewood Fingerboard Neck: Satin Finish on Back, Gloss Finish on Headstock Front with Buffed Fingerboard,4-Bolt Neck Attachment with Micro-Tilt Adjustment,
Bi-Flex Truss Rod System,
Parchment Knobs and Pickup Covers,
Rolled Fretboard Edges,
Staggered Tuning Keys,
H/S/H Pickup Routing,
New Molded Fender/SKB Case with TSA Locks, Glass Reinforced Nylon Trigger Latches, and Form Fitted Plush Interior
◆Introduced : 1/2008

これを購入直後にピンクフロイドのデヴィッド・ギルモアさんの『ブラックストラト』仕様に改造しています。というか、ブラックストラトにするためにベースのギターを選んだという感じです。ただし、フレットは22フレットがいいし、弦高下げられる9.5Rがいいし、チューニングも狂いにくいものが良いということで出来上がったのはとってもモダンなブラックストラトとなりました。
ブラックストラト

所有して8年目となるここに来てちょっとしたアップデートを行いました。

アメスタのデルタトーンはなぜリヤトーンについているのか『デルタトーンの移設とセンタートーンのバイパス』

アメスタのトーン回路は、フロント独立トーン(ノーマルポット)、ミドル&リヤ共通トーン(デルタトーンポット)となっています。

このデルタトーンシステムは10のところにクリック感がありそこでは回路的にトーンをバイパスした抜けた音を実現できるのが売りなのですが・・・・私の場合リヤは必ずいくらかトーンを絞って使っています。さらにそれも固定ではなく曲中によくいじっているのですが、うっかり10のところまで上げてしまうとクリックに引っかかって力を入れないと戻ってこないため、これがどうにもストレスでなりません。

どうしてキンキンのリヤにデルタトーンを付けてしまったのかという議論は伝統的な部分もあったり賛否あるでしょうが私はこれをフロントのトーンポットと交換してしまう計画を立てていました。というのもフロントはボリュームこそいじれど、トーンをいじることはそうそうなかったからです。デルタトーンシステム移設でさらに抜けてくるという期待感もあります。

そして、センタートーンは廃止し、回路から切り離してしまいます。この辺はエリックジョンソンなんかもそうしてるみたいですね。

ストラト改造
ビフォーです。ブラックストラト仕様にするために、フロントピックアップミックス用のミニトグルスイッチが配線されています。これによってフロント、リヤのハーフトーン、フロント&ミドル&リヤのミックストーンが実現されました。

ハンダでパーツを外す
ハンダゴテを使って配線を外すのですが、ポット裏のハンダを溶かすのに結構な熱量を必要とします。ポットが付いたままだとピックガードが溶けるか焦げるかするので外して養生しながら行います。

ギルモアスイッチ自作
本物のブラックストラトはフロントミックススイッチのノブの部分だけがちょこんと顔をだしていますが、それを実現するために自作したプレートです。本邦初公開。(ネットだから世界初公開か?)
ちなみにカスタムショップ製のものはもっと仰々しいアメリカンな感じのブラケットが付いています。

ブラックストラト自作
今回本家に習いショートレバータイプのものにスイッチをアップデートしました。プレートに固定してから部品と共締めするとピックガードからはノブのみがちょこんと顔を出します。以前のものは10㎜で今回のは6㎜なので結構効いてきます。これでボリューム回しながら触っちゃっうことがなくなると思います。

ブラックストラト自作
誤解のないように書いておきますが、例えばアームもショートタイプのものに付け替えてはいますがこれらはすべてプレイヤビリティーに賛同したということが一番で、美観が二番です。
マニアックにブラックストラトそのものを追及した訳ではありません。(22フレットで2点支持トレモロも譲れないと。)

すべての改良を終えて・・・

ブラックストラト自作
フロントをデルタトーン、センターをバイパスとしたことは耳ではっきりと分かるほどに違いを感じられました。抜け感が増して良好です。
ハーフトーンも良い感じです。

それよりもリヤのトーンがストレスなく回ってくれる当たり前のことにうっかり感動してしまいました。同じ悩みを持っている方は是非試してみてください。

いじってなんぼのストラトですよ。

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