自作エフェクター、『禅駆動』編④

エフェクターレビュー

自作エフェクター、『禅駆動』編③からの続きです。
自作禅駆動のレビューと考察を書きたいと思います。
考察というのは、大抵自作する人は本物を持っていないわけで、出来上がったものが”合っているのかどうか”の検証のことですね。

とは言っても、もちろん本物と全く同じにはなりっこないでしょう。でも、それに近いのかどうか、せめて自分の参考にした回路図道理に仕上がっているかどうかは気になると思います。

レビューと考察

  • マーシャルモード・・・LEDクリップの歪み
  • 禅駆動モード・・・3モードでは最も粗い歪み
  • ダンブルモード・・・コンプレッションのないダイナミクスの大きなオーバードライブ

ざっくり分ければこんな感じです。

ここで気になった点を書きます。
まず、禅駆動モードの音量があからさまに小さい点。
色々勉強した所、3モードの音量順はダンブルモード、マーシャルモード、禅駆動モードとなって当然なようです。

もし、禅駆動モードの音量を大きくしたかったら簡単にはMOSFET(2N7000)の選別を行う方法があります。製品のバラ付きのせいで小さくなることも大きくなることもあるようです。データ上の確率からは10本以上購入してみれば良い組み合わせが見つかりそうです。
ただ、私の使い方では最初にも書きましたがマーシャルモードとダンブルモードの行ったり来たり(いや、ほぼダンブル固定)になりそうですのでやる気はありません。

次にダンブルモードとマーシャルモードの差が分かり難い点。
何を言っているんだと言われてしまいそうですが、正直に白状します。本当に分かり難かったです。
言ってしまえば音量がちょっと下がっただけ?みたいな。

どこか配線が間違っているのかと思ってテスター当てたりしましたが、間違っている箇所は見つかりません。
そうそう・・・この時私クリップ用LEDが光らなくて良いのかどうかが気になって仕方なかったのですが、光らせるだけの電流は流れないので光らなくて大丈夫ですからね。

そこで、もう一度色々な音源を聞き直して思いました。「そんなにハッキリ分かる違いじゃないんだ」と。

これもちょっと勉強してみました。
どうやら『オペアンプのダイナミックレンジがそんな大きくないため、すぐ歪んでしまう。
これが全ての様な気がしています。

つまり、ダンブルモードでも結構歪んでいいんだという点ですね。どこかで見たレビューで「ダンブルモードではあまり歪みません。」と刷り込まれていたため勘違いしていたようです。

そもそもマーシャルモードはダンブルモードにLEDクリップの歪を乗せたものなのでダンブルモードが十分に歪んでいたら味付け位にしか感じないのかもしれません。スタジオで大音量で聞けばもっと分かりやすい結果が得られたかもしれませんが理由が分かってスッキリしました。

まとめますと、私が惹かれたのは禅駆動のダンブルモードの、コンプレッションのない、オペアンプが飽和して得られた歪みのようです。

普通はここで終わるのでしょうが、私の場合まだ終わりません。
実はここまでのことを元に私の禅駆動クローンはちょっとだけ進化しています。進化の内容は勘の良いの人なら分かると思いますが・・・次回書けるかな。

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